山に登る

最近、月に一度のペースで高尾山に登っています。近いので午後から仕事の時など、朝から行ってさくっと登り、昼には帰って来られるので助かります。

山に登る事と少林拳の練功は、とても相性がよいです。それは少林拳が山岳地域で生まれた武術だからです。少林寺のある嵩山は最高峰が海抜約1500メートルあります。現地でお会いする私の上の60代以上の方達は皆、日常的に山を登ったり下りたりを子供の頃から生活の中で行ってきました。ちょっと出掛けるのにもひと山越えてというのが普通ですので、皆さん下半身の働きがとても強靭です。磨溝村でお世話になっている范福中老師などは山を登ると異常に速く、若い者などはあっという間に置いて行かれ、全く追いつく事が出来ません。

向かって一番左が范福中老師

そういう意味では平地の都市部に住む我々とは身体の造りが根本的に違うのだと思います。しかしそう言ってばかりでは仕方がないので、山を登るのに近い身体遣いを普段の練功の中に取り入れたり、実際に山に登ったりして、出来るだけ現地に近い身体造りを心掛けているという次第です。

山を登っていると股関節と腰腹が鍛えられます。そうなると下肢や肚の力が充実しますので、何をするにも元気に行う事が出来るようになります。肚が決まるので、作業をしていても疲れずらくもなります。

少林拳同盟会で行っている登山式補助練功法も、いずれ当ブログで紹介したいと思います。