●21日
朝は師父と練功。今日から大会が始まるので開幕式に間に合うよう短時間だが、長護心意門拳はほぼ理想的に仕上がった感じ。
開幕式。着いた時にはそれぞれの代表隊がどんどん整列しつつあった。2000人以上参加との事で結構な賑わいだ。開幕式は組織委員会や来賓の挨拶の後、武術学校の学生による龍舞が観客の目を楽しませた。
開幕式の後はすぐに競技が始まる。参加者が多いので試合は3日に渡って行われる。私は明日に拳術、明後日に兵器に出場なので、開幕式終了後はエントリー地点や試合場の確認だけして会場を後にした。
●22日
いよいよ今日が本番。朝一番の男子D組(40歳~60歳)なので早く出なければいけなかったが、練功は普段通り、結構多くの箇所を指摘される。師父からは試合に際して「我打我的拳」という言葉を頂いた。「自分は自分の拳をを打つのみ」とういう意味である。最終的にはその通り、これで随分と気持ちが定まった。
会場に着いて程なくして、エントリー地点に集合し点呼を受ける。試合は3コート同時に行われ、1コートには2~4人がやはり同時に演武し、これが3日間続けられる。今回は2000人を超える参加者があるので、なかなかの規模である。
演武の組は年齢や演武種目によって分けられ、私は「男子D組其他拳術」というカテゴリーとなった。D組は40歳から60歳。他の若い組ならば参加者も多く「 男子C組大洪拳」、「男子B組七星拳」などの套路単位で分けられるが、D組は異なる門派がひと纏めにされている。お陰で心意拳、佛漢拳、梅花拳、査拳などの河南省に広く伝わる名拳と試合舞台と共にする事ができ楽しかった。
結果は一等賞。師父も「お前を無駄に教えて来なかったという事だ」と喜んでくださり一安心。これで明日の大刀はかなり気が楽になった。