静と平、そして動

この情況を生き延びるために、防疫的にも、また経済的にも、そして精神的にも工夫を凝らし、日々を過ごしています。

練功は、変わらず行っています。一人でも、また場所が限られていても、武術は練る事が出来ます。こうして歴代武術を伝えてきた先達は生き残ってきました。

練功して、心身が整い活性化すると、色んな智慧が出てきます。生活する気力も出てきます。

正にこの様な時の為に、日々練功してきたのだと感じています。

武術は自分の心身を鍛え、またその心身をもって他と当たる術であり、単なる突いたり蹴ったりの技ではなく、もっと戦略的なものです。その根底は生死というものに深く関わってくるため、これが他の藝事にはない活きるためのちからを生み出します。

武術を練るのに大事なことに「静」と言うものがあります。きちんと「動」きたければ、まず心を静かに、平らにしなければいけません。これが平気と言う事です。動静がバランスよく活用できれば、心身は活発になり、よい智慧も出て、またよく動く事が出来るでしょう。

大変な時期が続きますが、皆さまが日々ご無事であり、平気に過ごされますよう祈っています。