范富中老師逝去

2020年7月26日午前11時、范富中老師が逝去されました。享年84歳でした。

范富中老師は1936年生まれ。少林寺現地でも最も古い少林拳を伝える「教師窝」と呼ばれる磨溝村の最長老でした。

范富中老師と初めてお会いしたのは2006年の夏。王宗仁師父の許しを得て凌斗祖師爺が武術を学んだという磨溝村を訪れて以来、毎回小洪拳、老洪拳、陸合拳などの磨溝武術を非常なる熱意を持って教えて頂き、また様々な武術に関する経験や教訓などを話して頂きました。

范富中老師より受ける事のできた教えと恩は、とても一言で言い表せるものではありません。私が少林武術を学ぶ上で、非常に大きな割合を占めています。

范富中老師、どうぞ安らかにお休みください。頂いた磨溝武術の功夫は必ず正しく、次代に継承していきます。

川口賢