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登封での生活 その3

登封滞在最終日の午前中。王宗仁師父に連れられて、登封西南の大金店書堂溝村を訪ねました。行き先は郝釋斎老師のお宅。

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3月16日午後。少林寺大居士・郝釋斎老師が高速道路での事故に遭い、お亡くなりになりました。

郝釋斎老師は1930年生まれ。登封県大金店郷書堂溝村の人。幼い頃より信心深い両親の影響を受け、仏教に深く帰依した他、少林寺の武と医を善く修め、人に「少林活拳譜」と称されました。

少林寺の大居士として、寺の困難な時期には日に陰に援助を惜しまず、現方丈の永信和尚を少林寺に招き入れ行正法師に引き合わせたのも、郝釋斎老師だったと言われています。

また少林寺や民間から学んだ中医学を活かし、患者を診察しては一銭も受け取らず、多くの困難な人の命を救った事は、現地でも有名で人々の尊敬を集めていました。

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今までご縁に恵まれはしませんでしたが、いつかお会いしたいと思っていました。しかしまさか初めての対面が、お別れの一回になってしまおうとは。人の一生とは本当に、先の見えないものだとつくづく感じました。

集まった誰もが「意外の事」という言葉を異口同音に口していたように。

ご子息が「身体に特に病気もなく、健康そのものだった。毎週末には必ず嵩山に登ったし、山登りは自分なんか追いつけないくらい速かった」、「このままなら108歳までだって活きられると思っていたのに……」と言ったように。

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帰りの道中で師父が「郝釋斎老師から直接何かを教わった事はないが、老師の人柄からは自分も少なからぬ影響を受けていた」と仰っていました。

郝釋斎老師が逝ってしまった事により失われたものは計り知れませんが、また残していってくれたものも、同様かそれ以上に多くあるのではないかと思います。自分も先達に恥じぬよう、また後輩に恥じぬよう、現在を大切に生きていかねばなりません。

郝釋斎老師、安らかにお休み下さい。

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