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こちらは少林拳同盟会の旧ブログです。
更新はストップしていますが過去記事アーカイブとして保存しています。

新しいブログのURLは下記の通りです。
http://shaolin-net.com/blog/

なお、同盟会サイト自体のURLには変更がありません。
引き続き、よろしくお願い致しますm(_ _)m

●少林拳同盟会公式サイト
http://shaolin-net.com

エントリー

2009年04月の記事は以下のとおりです。

咬手陸合

  • 2009/04/27 21:34
  • カテゴリー:動画

動画のタイトルは「擒拿陸合」となっている。これはこの陸合拳の特長
として、擒拿(反関節)動作が多い事からそう呼ばれている。

http://www.56.com/u44/v_NDI4MjYyODk.html

この陸合拳は少林寺南院の貞緒和尚(1893-1955)より連なる系統に
伝わる対打套路である。

1982年に内部資料として発行された『少林拳術秘傳』には、少林寺首座
素喜和尚(貞緒之徒弟)伝授としてこの陸合拳が紹介されており、また
貞緒の遺著拳譜の記載として以下の訣が掲載されている。

少林拳法六合妙、絶在攻防使双招、
一招防敵二招攻、招招緊連似虎追、
撃上虚勢顕下招、破下虚勢現上梢、
声東撃西乗虚取、百戦百勝方知妙。

耳把陸合

  • 2009/04/23 23:48
  • カテゴリー:動画

陸合拳(六合拳)には耳把、開手、咬手、板手、踢打、蓋手等の種類があり、
各々内容が異なっているが、基本的に二人で行う対打の套路となっている。
(実際には系統や拳師によって呼称が統一していない部分もある)
少林寺白衣殿の壁画にも踢打陸合が描かれおり有名であるが、この耳把
陸合は伝承範囲がそれ程広範でなく、比較的珍しい動画資料である。

http://www.56.com/u58/v_NDI2ODk3Mjc.html

※中国の動画サイトですが、日本からのアクセスに規制がかかっており、
一日に一回(?)しか見られないようです。解決策をご存じの方いらっしゃいましたらご教授ください。

少林二十四路弹腿(朱天喜老師)

  • 2009/04/19 00:50
  • カテゴリー:動画

近代少林寺の著名武僧・徳根大和尚(1914-1970)の関門弟子である
朱天喜老師による二十四路弹腿。一般に知られる弹腿の動作の他に
小洪拳、炮拳、大洪拳などの少林拳の動作も多く含まれる。一往復を
一路とし、全部で二十四往復、二十四種類の異なった技法を鍛練する。

登封滞在記4

師父の武館の学生達。

ファイル 22-5.jpg

中国各地から集まった少年少女。小学生、中学生、高校生の年齢が殆どだ。
親元を離れて、家に帰れるのは年に一度の春節休み一ヶ月のみ。
それ以外は全寮制の武館に寝泊まりし、日々武術の修行に励む。

彼らの日課は、朝5時起床(冬場は5時半)、朝:一時間練功、一時間
文化課(通常の学校教育)。午前:三時間文化課。午後:三時間練功。
夜:一時間練功。つまり毎日四時間の文化課と五時間の練功を行う計算に
なる。

彼らの特長は、実によく練功し、よく遊ぶ事だ。練功で相当絞られた後
でも、休み時間になれば追っかけっこをしたり、卓球、バスケと、
とにかくいつも身体を動かしており、正に「元気の塊」だ。そして性格も
非常に楽天的で明るい。大抵の事ではめげないし、またよく笑う。

今回、師父の武館の子供達を見て、是非日本の子供達にも広く武術を
普及したいと強く思うようになった。子供の元気は世の中の宝である。
武術を通して日本の子供にも元気を養ってもらいたいし、またその元気
をもって伝統少林拳の次代を担っていって欲しいと強く願う。そして
いつか、武術を通して日中両国の少年少女が交流できる交流できる日が
来れば……と夢想は広がるばかりだ。

そんな訳で、目下少年班の開設を模索検討中である。
実は三鷹では既に数年前から始まっている。少人数ながら皆素直で
よい子ばかりである。速度はゆっくりとではあるが、少しずつ確実に
彼らの功夫が進歩していくのを見るのは、微笑ましくも喜ばしい事で、
毎週練功会に行くのが楽しみになっている。

●練功の時は真剣そのもの、年齢より少し大人びて見える
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●しかし休み時間には子供の笑顔が爆発!
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ファイル 22-4.jpg

恵みの雨

  • 2009/04/14 23:31
  • カテゴリー:日常

いつもの公園で練功していたら、久々の雨。
からからに乾いた地面に雨が落ちていくと、
ほわーっと土の匂いが立ち上ってくる。
出てきたばかりのタケノコも、これで一気に背を伸ばすだろう。

ファイル 21-1.jpg

登封滞在記3

  • 2009/04/13 00:37
  • カテゴリー:武術

長護心意門拳に続いて七星拳、陸合拳対打と検査は続く。
これらの拳は凌斗祖師爺が少林寺に伝え、王頂一師爺、王宗仁師父と
伝承されてきたた当門の核心部分である。

ひとつの拳(套路)を正式に学ぶという事は、その拳に関わった歴代先達の
想いを受け継ぐ事だと思う。だからこそ、どれひとつ取っても疎かにする事
は出来ないし、またこれを正しく継承し次代に伝える事は、教わった方の
責任と義務であると思う。

ファイル 20-1.jpg
ファイル 20-2.jpg

王頂一師爺の写真。七星拳の拳勢写真で、全部で三十余枚ある。
師父が少林寺村から登封に引っ越してきた時に失われていたが、
最近になって自宅の古い箪笥から偶然見つかったのを、今回
師父の許しを得て特別に複製させてもらった。

師爺は武術の他にも中医の、特に外科の術に優れ、自身は貧困の生活を
送りながらも無料で村人の治療をしたり薬を施したりして、当地の人々より
尊敬されていたそうだ。性格は頑固で実直。練功に関しての要求は
非常に厳格であったという。

師父はこの拳勢写真を見せて、「見ろ、同じだろう」と言う。
確かに師父の架勢とそっくり、いや、師父が師爺に似ていると
言うべきだろう。

師爺は1976年、文化大革命が終わった年に帰西された。
その当時師父は二十歳前後。私は一歳(;)。どうひっくり返っても
会う事は叶わない師爺であるが、「確かに自分もどこかで繋がっている
のだな」と、当年の活き活きとした師爺の動作写真を見ながらそう思った。

登封滞在記2

  • 2009/04/10 19:05
  • カテゴリー:武術

登封到着の翌朝、練功の第一日目。

5時に起床し、5時半から準備運動を始める。
この時期登封の日の出は6時前後なので、外はまだ暗い。
準備運動が終わって套路を何回か打っているうちに、
東の空から段々と明るくなり、朝になる。

師父には朝に教えを受ける事が多い。
朝は十分な休息を取って、気力体力も十分。一番力が出る時間でもある。

初日はさっそく当門の最重要套路である長護心意門拳の検査から始まる。
昨年秋の滞在時、同じように初日に受けた検査では、日頃の練功の仕方、
というか心構えの甘さが露呈するという悲惨な状態であったが、今回は
その教訓のおかげもあり、大意に於いては大きな問題はない、という事に
なってほっと胸をなで下ろす。

しかし細かい部分では、発力、眼法、身法、呼吸などでいくつかの指点を
受けた。聞いてしまえば簡単なことなのだが、ひとりでそれに気付くこと、
ましてやそれを全て備えて実践するのは容易な事ではない。師父の動きに
付いていきながら、どうにかこの貴重な文化遺産を一滴も取りこぼすこと
なく正確に継承すべく、精神を研ぎ澄ませてひとつひとつの動作を打って
いく。

この套路(長護心意門拳)は練り始めて十数年経つが、まだまだ、練れば
練るほどに新たな課題や発見が現れて、全く飽きるというか足りるという
事がない。それどころか、もっともっとこれを深く探求していきたいと
いう気持ちにさせられる。

改めて、古典套路の奥深さ、面白さを実感した。

登封滞在記1

  • 2009/04/06 22:25
  • カテゴリー:武術

3月22日から4月2日にかけての12日間、中国河南省登封の拳師、王宗仁
師父の元に滞在し、伝統少林武術の教導を受けてきた。

今回の目的は、一に前回の滞在となる昨年10月から現在までの練功内容と
その成果の確認、そしてもう一つは純粋に自らの功を、「源流の地」という
最適の環境で更に練り込むという事にあった。

成田から北京の宿に着いたのが夜の零時。翌午前中に北京を出発し、
一路列車で鄭州へ。オリンピックの前年に開通した高速列車「動車組」は、
同区間を約5時間で結ぶ。鄭州からは駅前の高速バスで一時間半、こうして
以前とは比べものにならないくらいスムーズに登封に到着する。

約半年ぶりの再会に、師父も非常に喜んでくださった。もちろんこちらも
この日を指折り数え待ちわびていた。登封に着くと「ここまで来れば、
もう安心だ」という感覚が湧く。

結局登封に着いたのは夕方16時。その日は師父に近況の報告をしたり、
お世話になる人を招いて簡単な宴を開いたりして、夜は明日からの練功に
備え、早めに休んだ。

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日本の新幹線と似ている。

ファイル 18-2.jpg
綺麗な車内。

ファイル 18-3.jpg
車内弁当。宮宝鶏丁(鶏肉とカシューナッツの炒め物)
ちゃんと調理されていて、美味しい

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