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こちらは少林拳同盟会の旧ブログです。
更新はストップしていますが過去記事アーカイブとして保存しています。

新しいブログのURLは下記の通りです。
http://shaolin-net.com/blog/

なお、同盟会サイト自体のURLには変更がありません。
引き続き、よろしくお願い致しますm(_ _)m

●少林拳同盟会公式サイト
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エントリー

2010年08月の記事は以下のとおりです。

怪我・故障のの予防

  • 2010/08/31 00:14
  • カテゴリー:武術

武術を学ぶ上で、怪我や故障を避けるために。

まずは正しい姿勢・動作を心がけることです。その為には師の言うことをよく聞き、姿勢・動作をよく見て、常にそれに従って練功する事が必要です。姿勢や動作が間違っていると、武術的にも意味を為さないばかりか、結果として身体を壊す原因となります。逆に正しい要求に沿った姿勢・動作を行うことは身体を強くし、健康にも大いに益があります。

次に練功が過度にならないように注意する事です。どんなに正しい姿勢と動きで行っても、負荷が度を過ぎれば身体を壊します。練功は、「易から難」、「少から多」、「弱から強」が原則です。時には強い負荷で集中的に練り込む方法も必要ですが、特に初心の内は進歩を焦らず、まずは毎日の練功を無理なく継続する習慣をつけることが大切です。

最後に注意するべきは、練功時の心身の状態です。思わぬ怪我は、往々にして精神の働きが散漫な時や、身体の不調な時に起こるものです。練功は、精神・身体共にある程度充実した時に行い、そうでない時には敢えて休む事も時には必要です。俗に「疲労が激しい時、心配事のある時、怒りの感情が強い時、空腹の時、満腹の時には練功をしない。やったとしても功がつかない」と言い習わされているのも、そういう意味があるからです。

久々の新刊

  • 2010/08/16 11:19
  • カテゴリー:武術

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久しく動きの無かった中国武術関連書籍に、待望の新刊です。
『中国武術 最強の必殺技FILE』。

書名と表紙はなかなかに濃いめですが、内容はいたって真面目で親切な造りとなっています。

中国に数多ある諸門派の紹介や、動作の用法説明に加え、なぜか誤解や妄想の付きまとう(笑)中国武術の、現実的な姿が解るコラムなど、500円(552円)という価格は安いくらいの豊富な内容です。

当会も少林拳の頁に取材協力しています。コンビニでも流通しているそうなので、ぜひご近所でチェックしてみてください。

「ベストキッド」ジャパンプレミア その3

  • 2010/08/10 10:08
  • カテゴリー:活動

本番当日。会場に着いてみると、子供達はすでに表演服に着替えています。ダンスキッズからカンフーキッズに早変わりです。

最後の練習日から当日まで結構な間があったり、また当日になって配置や様々な段取りに変更があったりで、リハーサルの始めではいまいち精彩を欠いていたキッズでしたが、回数を重ねる内にどうにか形になってきて、いよいよ本番では今までで一番の演武をバッチリ決めてくれました。

ちなみに演武した拳は少林通背拳(通臂拳)。動作数は二十五勢で猿拳類に属す。身法の開合、起伏がはっきりとしていて、青少年が練るのによく適しています。今年末に公開される映画「新少林寺」にも出てくる少林の名拳です。成龍老師は解ってくれたかな?

それはさておき。
今回はちょっと変わった経緯で、子供達に武術を教える事になった訳ですが、終わってみて「やってよかった」と思えるものでした。彼らの元気、活力は決して中国の子供に負けないものでしたし、なによりも彼らが楽しんで武術に取り組む姿が見られ、今後にも大きな希望を持つことが出来ました。

期間は短かったですが、武術に触れたことが、彼らの一生の中に僅かでもよいものをもたらしてくれる事を願っています。

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「ベストキッド」ジャパンプレミア その2

  • 2010/08/07 23:06
  • カテゴリー:活動

さて、武術未経験のダンスキッズに武術(演武)を教える事になったのですが、用意された時間がなんと二回。その一週間前にビデオを撮って、一応の動作を覚えてそれからの指導というかたちになりました。元々ダンスを専門にしている子達なので、動作を覚えるのはお手の物でしょうが、武術独特の「意」、「勢」を出すのは容易じゃない。どうなる事かと頭を悩ませていたのですが……。

やってみればキッズ達、頑張ってくれました。何より普段やっているダンスとは全く「異質」のものである武術を、純粋に楽しんでいる様子でした。頭を護る手が留守になっていればベシっと叩かれ笑い、「この動作にはこういう意味があるんだよ」と示せば驚き、旋風脚など派手な動きが入れば喜んで拍手し。やっぱり子供は「スゴイ!」とか「強い!」といったものが大好きなんだなとつくづく感じました。

練功の合間に、彼らと話しも沢山しました。「カンフーは喧嘩で使っちゃいけないんだよね?」と子供、「いや、いけないんじゃなくてね、そういう場面になった時、使っていいのか、それともいけないのかを考えるんだよ」と。使えるように訓練しているんだから、初めから使ってはダメと言われてはやってる意味がない。だからこそ、そこに「徳」とか「礼」といったものが説かれる必要があるのだと思います。他にも今回、武術を通して色々な事柄を彼らと話し合うことが出来たのは、私にとってもひとつの「福」でした。

とにもかくにも訓練の時間はあっという間に過ぎてしまいました。何と言っても二回しか時間がありませんでしたから、出来上がった動作は専門的に見ればまだまだ満足という訳にはいきませんでしたが、それよりも子供独特の「活気」がしっかり出ていて、「これならいける」という感触が得られました。後は本番当日を待つのみです。

「ベストキッド」ジャパンプレミア その1

  • 2010/08/06 10:18
  • カテゴリー:活動

まもなく公開される、ジャッキー・チェン&ジェイデン・スミス主演の映画「ベストキッド」のジャパンプレミアイベントが昨日行われ、その舞台上で、私と当会教練の清水が指導を行った子供達20名が少林拳を演武しました。

もともと「ベストキッド」は、いじめられっ子のアメリカ人少年が、彼の住んでいるアパートの管理人で、実は空手の達人である師匠との交流を通して成長していくというストーリーだったのですが、今回の舞台は北京、師匠役はジャッキー・チェンで、主人公が学ぶのも当然カンフーです。

そんな訳で、縁あって中国武術(少林拳)の指導を担当する事になったのですが、指導対象の子供達は武術未経験。実は某芸能事務所所属のダンスキッズ達だったのです☆

●イベントの様子
http://www.youtube.com/watch?v=ZQS3pb6CME4

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少林寺が世界遺産に

2010年8月1日、中国国営新華社通信によると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)はブラジルで開かれた世界遺産委員会で、河南省登封の少林寺などを含む歴史建築群「天地之中」の世界遺産への登録を決めたと発表した。

記事によると、今回、世界遺産への登録が決まったのは、計11の古代建築群。うち、東漢時代に建てられた「少室闕」「啓母闕」は中国最古の祭祀を行う礼制建物で、「中岳廟」「太室闕」は中国の古代礼制建物の代表格。「周公測景台」「観星台」は中国に現存する最古の天文台で、「嵩陽書院」は中国で最も早く儒教を広めた書院である。

古代中国人の宇宙観は、中国は天地の中央に位置する国で、天地の中心は中国中原の河南省鄭州、登封一帯と考えられてきた。そのため、この一帯は早くから王朝が立てられ、中国文明や文化の中心として栄えてきた。

同建築群は昨年も世界遺産への登録を申請したが、「追加資料を提出して再審議」にとどまっていた。中国の世界遺産はこれで39か所となった。うち文化遺産が28か所、自然遺産が7か所、複合遺産が4か所となっている。

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【レコードチャイナより転載】
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=44239&type=1


ついにというか、やっとと言った感じです。記事によると2001年から申請活動を始めたとの事ですから、9年越しの世界遺産入りという訳です。

師父の武館も元々は少林寺村の東にありましたが、少林寺地区全域の大規模な区画整理に伴い、2002年に登封に引っ越してきました。師父の所だけでなく、少林寺村東西数キロの武館、商店、農家など、とにかく何もかにもがどんどん取り壊され、瓦礫の山と変わっていったのが印象に残っています。

続いて2004年あたりから少林寺も大々的に改修工事が行われ、殆どの建物が新しく立て直されました。この頃になってしきりに世界遺産申請の話を耳にするようになりましたが、その時には「新しく造って何が遺産なんだ」と呆れたものです。

それはさておき、少林寺を含む登封一帯は本当に文化遺産の宝庫です。上の記事の通り、宗教・学問・政治の中心であり、「登封」という地名からして、中国の歴史上唯一人の女帝として有名な武則天が、中岳に登って封禅の儀式(天に皇帝として即位することを報告する儀式)を行った事に由来しています。

また最近のニュースによると、登封にある法王寺で平安時代の僧、円仁(慈覚大師、794~864)とみられる名前の刻まれた石板が発見されたそうです(●ニュース詳細)。

今まで私も武術ばかりで、登封に居てもあまり地元の文物に触れる機会がありませんでしたが、これを機に少しずつでも訪ねて見てみようかなと思っています。何だか取り留めのないコメントになりましたが、まあ世界遺産リスト入りはめでたいかなという事で。

そういえば少林功夫の方は「世界無形遺産」に申請作業中との事です。しっかり審査して、こちらは勝手に新しい套路を造ったり改変したりせず、昔ながらのものを厳密に保存していって欲しいなあと願っています。「武術ショー」や「武術風体操競技」みたいなものでなく、登封・少林寺地域に昔から伝わっているものをです。

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