怪我・故障のの予防
- 2010/08/31 00:14
- カテゴリー:武術
武術を学ぶ上で、怪我や故障を避けるために。
まずは正しい姿勢・動作を心がけることです。その為には師の言うことをよく聞き、姿勢・動作をよく見て、常にそれに従って練功する事が必要です。姿勢や動作が間違っていると、武術的にも意味を為さないばかりか、結果として身体を壊す原因となります。逆に正しい要求に沿った姿勢・動作を行うことは身体を強くし、健康にも大いに益があります。
次に練功が過度にならないように注意する事です。どんなに正しい姿勢と動きで行っても、負荷が度を過ぎれば身体を壊します。練功は、「易から難」、「少から多」、「弱から強」が原則です。時には強い負荷で集中的に練り込む方法も必要ですが、特に初心の内は進歩を焦らず、まずは毎日の練功を無理なく継続する習慣をつけることが大切です。
最後に注意するべきは、練功時の心身の状態です。思わぬ怪我は、往々にして精神の働きが散漫な時や、身体の不調な時に起こるものです。練功は、精神・身体共にある程度充実した時に行い、そうでない時には敢えて休む事も時には必要です。俗に「疲労が激しい時、心配事のある時、怒りの感情が強い時、空腹の時、満腹の時には練功をしない。やったとしても功がつかない」と言い習わされているのも、そういう意味があるからです。