花
- 2013/09/29 00:19
- カテゴリー:練功日誌
●健身班
子供多数、大人一人。
大人は炮拳の頭八勢をじっくりと。
截把、左右捶、掏心捶。
子供は連環拳、通臂拳、小洪拳。
ビデオを撮って観賞。
それぞれ新套路の続き。
自分たちの動作をビデオで見る子供達。花のよう。
●武術班
体育館が国体で使えないので公民館のホールで。
・槍手(又名「伸手要銭」)
・拧把(後半圏)→金絲纏腕
・拧把(前半圏)→托肘、或いは圧肘
・陰手棍:撩・劈
・抓功:定歩・活歩
こちらは少林拳同盟会の旧ブログです。
更新はストップしていますが過去記事アーカイブとして保存しています。
新しいブログのURLは下記の通りです。
http://shaolin-net.com/blog/
なお、同盟会サイト自体のURLには変更がありません。
引き続き、よろしくお願い致しますm(_ _)m
●少林拳同盟会公式サイト
http://shaolin-net.com
2013年09月の記事は以下のとおりです。
●健身班
子供多数、大人一人。
大人は炮拳の頭八勢をじっくりと。
截把、左右捶、掏心捶。
子供は連環拳、通臂拳、小洪拳。
ビデオを撮って観賞。
それぞれ新套路の続き。
自分たちの動作をビデオで見る子供達。花のよう。
●武術班
体育館が国体で使えないので公民館のホールで。
・槍手(又名「伸手要銭」)
・拧把(後半圏)→金絲纏腕
・拧把(前半圏)→托肘、或いは圧肘
・陰手棍:撩・劈
・抓功:定歩・活歩
荻窪教室、本日の練功内容
・四種基本動作:烏龍盤打・截把・斜形・十字捶
ゆっくりと、かつ力が途切れないように(慢而不散)
・推掌対練
拮抗する力:安心する感じ
刻一刻の、力の質と方向の調整
腕は心(ミゾオチ)から伸びている
・槍手対練
槍の穂先と穂先を合わせるような:精密・緊張感
線の意識:奪わないし、奪われない
腕は背中から伸びている
・槍手対練からの遊戯(あそび)
不安定を前提とした安定
変化の可能性
先日の集中練功会に参加した内の一人が、ここ数回で随分見違えたのに感心しました。本人も何かを掴んだ実感があったようです。
こういう変化は実に嬉しいです。
掴んだものは動作の規矩(道理とも言えます)。規矩があって初めて自由になれるし、そこからの発展を楽しめます。
明日は中秋節です。中国では国の祝日として三連休となり、家族や友達と宴会をしたり、団円を表す月餅を贈り合ったりします。
交友関係の広い人の所には、毎年もの凄い量の月餅が集まります。王宗仁師父も「ここ数日月餅ばかりだ」と苦笑しておられました。
私もちょうど中秋節の時期に居合わせた年には「これはお前の任務だ」と、大量の月餅を割り当てられたものです(笑)。
師父のお宅は今晩は水餃子だそうです。私もどちらかというと月餅より餃子の方が食べたいです。
木の実や胡桃の入った甘いものから、鹹蛋という塩辛い卵の黄身が入ったものまで様々です。
この時期には街のあちこちに月餅を売る屋台が出現します。
黄金月餅。数年前、バブルな頃にはこんな月餅も。私もいつか貰ってみたいものです。
今朝は正に台風一過。雲一つない晴れ空に、からっとした気持ちのよい空気。
朝練功の気持ちのよい事と言ったら。
お陰で今朝もいくつか気付いたことがありました。まだまだこの道は奥深く、変化に富んでいます。
毎回同じ事を練っていても、いつも変化があります。もちろん、コンディションや練功不足によって「後ろ向きの変化」もあるのが現実で怖いですが、それでも意識を持って続けていけば結果として前には進んでいけます。
一日練一日功、一日不練十日空。
天天練日日功、天長日久武藝精。
昨日は飲んだ!食べた!
昨日は荻窪教室の練功後に皆で飲みに行きました。
場所はおなじみ胡同101。今回はいつもと違うメニューを食べようというテーマで注文しました。
・豚耳と葱の和え物
・野菜入りピータン豆腐
・黒酢酢豚
・黒酢のスペアリブ
・いしもちの甘酢あんかけ
・羊肉と葱の炒め
・棒餃子
・水餃子
・レタスチャーハン
・高菜と紋甲イカの炒め
・胡麻アイス
・杏仁豆腐
結構食べました。定番もいくつか入っていますが、初注文のメニューについても、どれも当たりで美味しかったです(あ、スープ頼み忘れた;)。
美味しい中華を頂きながら皆で武術の話や、また全然武術に関係ない話まで。賑やかに楽しく語らいました。
これはいしもち。中国語で「黄花魚」と言うとは初めて知りました。外はさっくり、中はふわっ。甘酢のあんかけと相性抜群でした!
これは今日家で作った羊肉と葱の炒め。中国語では「葱爆羊肉」。「爆」は強火で一気に炒めるという意味です。我が家の葱爆羊肉はお店のよりシンプルで中国家庭の味に近いです。
昨日の午前中に、小学生を対象とした地元公民館の企画で少林拳の無料体験講座を行いました。
公民館の体験講座はこれで4回目。毎回好評で今回は人数の上限を増やして15名の満員。それでもキャンセル待ちが出ました。
一時間半の講習時間はあっという間でした。結構な運動量で、男の子も女の子もそれなりに疲れた様子でしたが、表情は笑顔で楽しそう。最後まで集中を切らさずやり遂げました。
子供の動きというものは、本当に豊かで活力があります。特に講習を行った小平市の公民館の近所の子達は、公園で遊んでいるのを見ていても、走る、登る、跳ねる、飛び降りる、方向転換をする等々動きのバリエーションが豊富に思えます。土地柄なのか何なのか判りませんが、とてもよい事だと思います。
講習の中でも動物の動きを模した地力鍛練を行いましたが、この手の動きはお手のもの。逆に一緒にやっていたこちらが改めて「これはいい鍛練だなあ」と実感させられたりもしました。
せっかくのナチュラルな感覚を失わないようにしながら、同時に武術の持つ面白味や奥深さを体得していくように指導していく事が、今回に限らず子供を教える上での最大のテーマです。
最後は武術の礼式である抱拳礼で締めました。毎回子供の体験講座をやっていて面白いのは、はじめの挨拶は何とも頼りないものであったのが、終わりのそれになると皆「ありがとうございました!」と実に元気に変わっている事です。
何はともあれ、今回も皆楽しくしっかりと鍛練出来たのが一番でした。また次回、公民館からお話が来るのを楽しみにしています。
昨日は夕方からは健身班二時間、そのあと武術班二時間と続き、さすがに疲れました。が、充実した一日だった為その疲れも実に心地のよいものでした。
夜の練功後はお馴染みの中華やさんへ。ここの麻婆茄子は豆腐も入っていて美味しいです。お腹ぺこぺこで行ったので味は更に最高でした。
『在中日本人108人 それでも私たちが中国に住む理由』を読みました。
執筆されているのは、中国で商売をされている人、中国人父と日本人母を両親に持つ高校生、アーティスト、外交官、NGO代表などなど。様々な志を秘め、様々な任務を帯び、また様々な出自を持つ在中108人の証言が綴られています。
本書では昨年9月に起きた尖閣諸島問題に端を発する反日デモを軸に、その時中国にいた日本人はどうしていたか、また現地の街や人の空気感は実際どうであったかが、それぞれの立ち位置からリアルに描写されています。
結論から言ってしまえば、やはりメディアが報道していたものと、現実の空気にはかなりのギャップがあるようです。
これは私自身、デモ後の10月に訪中し、同様に実感していました。師父や旧知の友人はいつもと全く変わらぬ様子であるのは予想がつきましたが、街で行き交う人々にしても拍子抜けする程に普通で、あのデモや愛国心発露運動は何だったのだろう、一種の流行やファッションだったのではなかろうか?とすら感じられました。
流行やファッションと言えば、そういう「既製品」をあたかも自身固有の思想・嗜好と勘違いして暴走するというのはどこの国にでもいるもので……。そういう意味では全てとは言いませんが、ニュースに出てくるような極端な事件はそんな人達が勘違い(?)で起こしてしまったものも案外多いかも知れません。
話を本書に戻します。
本書は民間人の目線によるリアルな日中(人間)関係を取り扱ったものでありますが、同時に一人の人間が、中国でどうやって生きてきたか。そしてどうやって生きていくかのドラマが凝縮されており、読んでいて非常に心を揺す振られました。簡単に言えば、早速今後30年の人生計画を妄想してしまった位、「元気を貰い」ました。
一人一人の生き様の多種多様な事。そしてダイナミックな事。ひとつの節を読む度に、その人の人生をもっと知りたくなってくる位、皆さんパワーを持っています。
思うにその力は、もちろんそのご本人が元来持ち合わせていたものもあるのでしょうけれど、またそれは中国というバイタリティー溢れる国で活きるために培われて来たもの。そしてその力を中国が包容していると同時に必要ともしているからこそ、これだけ豊かな色彩となって花開いたとも言えるのではないでしょうか。
(そういう力を持った人は、いづれ日本にとっても財産になるかも?)
まだまだ政府間では緊張のやり取りが続くと思いますが、それは必要な過程として、民間では「普通」にやっていこう。もっと直接会える「隣人」を、いつかは「家族」と言える位になれるよう、積極的に関わっていこう。自分はその為に何が出来るかを考えながら、読んだ一冊でした。
往診先で山形の大きい茄子を頂いたので、麻婆茄子麺。美味しかったです。
昨日は当会初となる、午前午後二部構成の練功会を行いました。
午前二時間/昼休み一時間/午後二時間と、普段の練功と異なり時間に余裕があるため、ひとつのテーマをじっくりと掘り下げる事が出来ました。
今回はテーマはずばり「中節」です。
少林拳では人の身体を、足は根節、胸腹は中節、手肘は梢節という三節に分けて捉えています。ちょうどそれぞれが大木の根っこ、幹、枝葉に相当するという考え方です。
根節功は即ち下半身の功夫(強さ)であり、武術では全ての基礎として一番に大切なものとされています。
しかし今回取り上げた中節もまた、動きの質そのものを司り、根節に勝るとも劣らない重要な役割を担っています。ですが形として現れやすい根節に比べ、中節はなかなか見ても理解しづらく、自分の動きとしても実感するのにはそれなりの鍛練を要します。
実際の所、先生の動きをよくよく見て真似しているつもりなのに、どうしても動きのリズムが掴めない。またいくら練習しても、いつまでたってもひとつの動きがしっくりこない、決まらない。こういう人は大抵中節が働いていないため、それを意識して鍛練出来るようにしてあげると、がらりと動きの質が上がる場合があります。
さて、練功の内容はというと。
まずは中節の動きをいくつかのバリエーションで表し、動きの中で感覚を味わいながら身体を徐々に開いていきます。これが結構苦しい。背中だ、あばらだ、みぞおちだとあちこちがギシギシ悲鳴を上げます。普段それらを意識して動かす事など全くなかったのですから当然です。
少林拳は元々嵩山という山あい発祥の武術です。嵩山の人々は古来より日常的に山を登り降りし、農業を生業としています。その日常的動作の中には様々な動きのバリエーションが豊富に含まれています。却って我々現代日本の都市生活者は……せいぜい肘から先を集中的に使うくらいで、特に身体の幹となる部分の動きは必然的に貧しいと言わざるを得ません。
ですから我々が少林拳を練習するには、まずその前提となる身体条件のギャップを埋める補助訓練が必要なのです。
ある程度中節の感覚が実感出来たら、今度はいつも行っている武術の動作で、中節がどう働いているかを検証していきます。捶掌、十字通背、衝天炮、老虎大張嘴……なるべくシンプルで中節の動きが解りやすい動作を選んで、推す、引く、挙げる、下ろすなどの力の具合を、時に相手を置いて試しながら理解していきました。
練功の合間の農作業(笑)。
これは少林拳の発祥地である嵩山では欠く事の出来ない日常動作です。「鍬で土を耕す」、「掘って投げる」、「大竹ボウキで地面を掃く」などの動作中に、重要な中節の動きがダイナミックに含まれています。
また午前中と午後の練功の最後15分は、小紅拳の套路を皆で繰り返し打ちました。中節や農作業の練功で得た感覚に従いながら、じっくりと動作を紡いでいきました。半日練功を経て、皆の動きも目に見えて質が変わってきました。特に午後最後に打った小紅拳には、前にはなかった深みが少し、出てきたように見えました。
参加者の皆さんもそれぞれの手応えを得る事が出来たようで、「いままで解らなかった意味が、少し解ってきました」、「勉強になりました」との感想が聞かれたり、また「毎月あったらいいですね」という声もあったり。
合宿や中国研修は行っているのに、なぜこの様な集中練功会をやっていなかったのか、逆に不思議です。毎月は無理にしても、これから2~3ヶ月に一回くらいのペースで実施してもよいかなと思いました。
以上。
参加の皆さんお疲れさまでした!
練功会終了後は国分寺に繰り出し、串焼き屋さんでまだ明るいウチから乾杯! ここでも皆さんと色々話が出来て楽しかったです。
写真は「ぼんじり8兄弟」の図。