映画『新少林寺』発布式
- 2009/10/27 19:44
- カテゴリー:少林ニュース
10月22日、河南省登封市少林寺で、映画『新少林寺』の発布式が行われた。キャストには成龍(ジャッキー・チェン)、劉徳華(アンディ・ラウ)、謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、范冰冰等の豪華な顔ぶれを配す。ストーリーは李連傑主演の前作と異なり、軍閥戦争時の少林寺が舞台との事。
丁度この時期は清朝が倒れ、国外からは諸外国が中国での権益を得ようと虎視眈々と機会を窺い、国内では軍閥が各地に群雄割拠し内戦に明け暮れていた混乱の時代である。
この時代というと、少林寺保衛団の創始者である恒林和尚、恒林の跡を継いで保衛団団長を務め、後に軍閥呉佩孚麾下の第一旅第一団団長となった妙興和尚や、幼少の頃少林寺に出家し武術を学び、長じて八路軍(人民解放軍の前身)の将軍となった許世友等の、近代少林寺の歴史に名を残す大人物達がすぐに連想される。もしかしたら『新少林寺』でもこれら実在の人物がモデルになるのかも知れない。
ちなみに当門の祖師爺である凌斗は許世友に直接武術を教授したと言われている。歴史的にも非常に興味のある時期であり、唐朝が舞台であった前作よりも、より身近な現実味のある内容になりそうで完成が楽しみである。
丁度先日、少林寺で永信方丈にお会いしたときに、「数日後に『新少林寺』の発布式が行われ、成龍や劉徳華が来る」と仰っていたのはこの事だったようだ。