少林棍法此処に在り
木曜練功会。長めに続いた雨もスッキリ晴れて、却って夕方の日差しはオレンジ色に鮮やかでした。
当会の若き英俊達の棍法。未だ歩み初めの段なれど、意気は軒昂です。
木曜練功会、会員あと若干名募集中です。
月二回、木曜。
16:30~18:00頃
未経験者、経験者共に歓迎。
少人数でじっくり練っています。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://shaolin-net.com/tongmeng/banji.html#wushu
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木曜練功会。長めに続いた雨もスッキリ晴れて、却って夕方の日差しはオレンジ色に鮮やかでした。
当会の若き英俊達の棍法。未だ歩み初めの段なれど、意気は軒昂です。
木曜練功会、会員あと若干名募集中です。
月二回、木曜。
16:30~18:00頃
未経験者、経験者共に歓迎。
少人数でじっくり練っています。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://shaolin-net.com/tongmeng/banji.html#wushu
崔西岐老師の系統の様です。下記に挙げる崔西岐老師のものと動きや風格が大きく違う部分もありますが、通臂拳の属性である猴拳(猿拳)類の雰囲気が強く表れていて面白いと思います。
現在は崔西岐老師のご子息である崔中武老師が指導されているようです。演武者はアメリカの方の様ですが、西洋諸国でも伝統の少林拳を地元の老拳師に就いて学ぶ人が出て来ているのは、とてもよい流れと言えます。
こちらは崔西岐老師の通臂拳です。76歳前後に撮影されたものです。
先日の木曜練功会で、小洪拳の節奏練習を行いました。
節奏(ジエゾウ)とは、呼吸・動静・剛柔・緩急などを含めた総合的なリズムです。
どんなに力が強くても、速度が速くても、この節奏感で打てなければ本当に「少林拳が遣える」ようにはならないと言う、重要な練功法です。
この度、BABジャパンより『少林拳で練る!伝統が磨き上げた超身体開発法』が発売される事になりました。
古伝少林拳の基礎となる身体造りの理論と方法を中心に、誰でも実際に行って効果を体感出来るような内容を心掛けました。
少林拳の特長は「特長が無い事」。つまりあくまでもベーシックで偏りがないという事です。如何ようにも発展出来る基盤を持ち、また様々な局面にも自然に対応できる事を理想としています。
だからこそ、流派・門派を問わず、武術以外でも様々なジャンルに応用できると思いますし、同時に大人だけでなく、子供が様々なスポーツを学ぶ以前の身体造りとしても活用できます。
発売予定は5月27日。只今Amazonで先行予約受付中です。
是非多くの方にご覧いただけたらと思います。
たまには動画でも。
套路(型)も大事ですが、単練でひとつひとつの動作について正確性や発力、速度を練り込むのも大切な練功です。そしてまた単練で得た要素を套路にインストールします。
今日は一日休みだったので近所の公園で磨溝の小洪拳・老洪拳を打ちました。
磨溝村は凌斗祖師爺がいた村。凌斗祖師爺はこの村に伝わる小洪拳を元に、長護心意門拳を創始しました。
久しぶりに磨溝の拳をじっくりと練ってみて、長護心意門拳は丹田系、小洪拳は天然系という事を改めて感じました。
長護心意門拳や七星拳など、凌斗祖師爺を経た拳は全て丹田を練る為の動作と要求が組み込まれており、拳を練っていると否応なく丹田気を意識・鍛錬せざるを得ない構成となっています。
これに対し、小洪拳や老洪拳など磨溝の拳は丹田や気などの事は余り言わず、それよりも身体全体に充ちる生命力のようなもので打つという傾向があります。ですので磨溝の拳はある程度身体の強さがないと打っても様になりません。逆に現地は元々山間に住み農業や肉体労働に従事している人が多いので、動作はあまり上手でなくても不思議と様になってしまいます。
磨溝の拳と凌斗の拳、両者の差異については、凌斗祖師爺が少林寺の院内と交流して心意把を吸収した結果なのではないかと以前から推測しています。これについてはまた機を見て考察を発表したいと思っています。
それはさておき。磨溝拳はあまり細かいことは考えず、自分の身体能力と気持ちを存分に発揮して打つので、何本も打つと結構に疲れますが、何とも言えない爽快感があります。
こんな休みの日にはもってこいの拳でした。
↑磨溝村の劉振傑による老洪拳。劉教練よりも若い世代でこの拳を打てる人は殆どおらず、その上は軒並み70~80代、という状況だったのが、ここ数年で村に武館が建ち、少人数ながらも磨溝拳を学ぶ子供が集まって来ています。
ついに出ました! 陳秋菊老師の炮拳動画です。
陳秋菊老師は「中原大侠」と言われた徳根和尚の乾女児(義理の娘)です。今まで名前は知っておりずっと気になっていましたが、実際の動きを見るのは初めてです。
打っているのは炮拳の第二節(全三節)で拳の内容も味わい深いですが、個人的には起勢の前の身を震わせるような動作の部分が興味深く感じられます。
一種の内功のように見えますが、もしお会いする機会があるならば、その詳しい意義を伺ってみたいものです。
CCTVのドキュメンタリー『功夫少林』。
「中国語オンリーなので内容が何となくでしか解らない」というごもっともな声にお応えし、You Tubeの機能を使って日本語字幕を付けました。
「意味と流れ」を重視ししての翻訳なので一言一句の正確性は保証しませんが(;)、大意は伝わると思いますのでご覧ください。
……。
自分の話を翻訳するのは地味に恥ずかしいという事がよく解りました。
2003年に登封で行われた第一回河南省伝統少林拳演示大会の映像より、劉存良老師の大刀です。
劉存良老師は少林寺の徳根和尚の弟子として有名ですが、同時に王頂一師爺にも師事した事があります。その筋で言えば私の師伯(伯父弟子)に当たります。
そして、この大刀は正に王頂一伝の大刀です!
王宗仁師父のものとほぼ同一ですが、細かい部分に相違があります。同一の師に就いて学んだ同一の套路でも、やはり弟子によって異なる処がある。
門内の眼で見るとその伝承者が何処に重点を置いて解釈したのかが検証でき、そこがまた味わい深く感じられます。
折角久しぶりに大洪拳を検証したので、大洪拳特集を。
ざっと見ただけでもこれだけ出てきます。基本的な構成は同じでも、それぞれに打ち方や動作の解釈に違いがあるのが見て取れます。
大洪拳に限らず、少林門に伝わる多くの套路では同じ拳でも系統によって風格に違いが見られるのが普通です。以下に簡単な解説を加えます。
▼近代の少林寺武僧・行書(1916-1989)の子息・刁山多老師の大洪拳。短く打つ動作・寸勁が突出しています。現在、少林寺・登封地域で普及している大洪拳の最も標準的な形となっています。
▼付志乾老師(1930-)の大洪拳。流れるような体捌きが特長的です。上掲の刁山多老師の拳に比べると全体的に大らかですが、要所要所の発力は鋭く切れがよいものです。1985年にアメリカ在住の徐谷鳴老師率いる代表団を迎えての表演。
▼この大洪拳はどの系統か不明。但し、教えた人物はきちんとした伝統少林拳師だと思われます。ひとつひとつの動作の技撃的意味が比較的はっきりと表現されているし、この子供たちの功夫も確かだと思います。
▼少林活拳譜と称された郝釋斎老師(1930-2014)の大洪拳。 恐らく81~83歳の頃に撮られた映像。上の付志乾老師のものと比較的よく似ているので、民国時代の名僧・貞緒の系統と思われます。同じ少林寺院内でも武僧によって拳が違うのが解ります。