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こちらは少林拳同盟会の旧ブログです。
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エントリー

2013年07月の記事は以下のとおりです。

松田隆智先生の思い出

  • 2013/07/27 23:15
  • カテゴリー:日常

松田隆智先生のお名前を初めて知ったのは高校1年か2年の頃。

同級生から借りて授業中にこっそり読んでいた、漫画「拳児」の原作者としてでした。

当時バリバリの日本古武道門下生だった私にとって、「拳児」に出てくる中国武術は「漫画の中のお話」そのもの。しかし劇中に登場する中国武術の活き活きとした描写が実に魅力的で、日本古武道の組み手で「頂肘」を使ったりしては、「また川口が変なコトをやってるぞ」と師匠や同門を呆れさせていました。

そこから紆余曲折を経て1995年。伝統少林拳師を求めて少林寺の門前町を彷徨い歩いていた時、背中のリュックに入っていたのは松田先生による「少林拳と太極拳」という特集記事が載っていた雑誌「武術」の1993年秋号です。当時少林寺・少林拳に関して全くコネも知識もなかった自分にとって、10ページ弱のこの記事は正に「方位磁石」の役割を担ってくれるものでした。

そして更に時を経て2005年には、雑誌「武藝」の1月~3月号の対談記事で、初めて松田先生と直接お会いする事になりました。

今改めて記事を読み返してみると、当時の自分は稚拙・中途半端な内容をさも得意げに話しており、本当に恥ずかしい限りです。しかしそんな若造の戯れ言にも「あれはこうだったろう?」、「そうそう、これはこうだったよな!」と実に楽しげにお付き合いくださった松田先生でした。

その後何度かお会いして、喫茶店で武術談義を伺った時の、天真爛漫、少年のような目の輝きが今も脳裏に蘇ります。

思い返せば自分の武術人生のそこ此処で、松田先生から教わり、助けられ、励まされてきたのだと、今さらながらに感じます。

松田先生、有り難うございました。
きっと西天でも、武術の達人・名人を求める旅を続けられるのでしょう。

心よりご冥福をお祈りいたします。

日本少林拳同盟会 川口賢

個人教授の感想

6月~7月にかけての計6回、三鷹練功会のHさんに個人教授を行いました。

Hさんは一年の半分以上、研究者として英国に滞在し、帰国される度に当会で練功に励んでいます。先日英国に戻った(?)Hさんから今回の教授に対する感想文が届いたので紹介します。

***

川口先生、

今回日本帰国に際し、いつにも増していろいろとご指導いただきましてありがとうございました。去年の12月から今年の5月初めまで、約6か月間、日本不在のために、こちらで一人練功。日々、たまっていく質問の山を前に、今回の日本帰国の間、いつも通りの練功をしていたのでは追いつかない、と感じていました。そんな折、先生のブログから個人教授をしている学生の方がいることを知り、一対一練功をお願いすることを思いたちました。

6週間にわたる計6回の今回の個人練功の感想ですが、それはもう、実りの多き!!!の一言です。が、今振り返ってみると、練功に入るまでの準備がいかに大切であったかです。ただの思いつき、もしくは、先生からの提案で個人練功をしていたら、結果はかなり違っていたのではと感じています。やはりある程度の「発力」が自分のほうにないと物事が動かないというのは、何事にも共通していることなのだなとあらためて感じました。今回の練功の感想です。

1)準備
準備をどうするか?もちろん日々の練功で今学習していることを身に付けておくこと。プラス、昨年末の先生の掲示板の書き込みではっとさせられたのが、「自分の体を変える努力をしないで、技芸を学ぶことはあり得ない。」[2012/12/30]という言葉でした。体を変える努力を、ということで、帰国の3か月前から取り組んだのが、(単純ですが)ひたすら腹筋、背筋、腕立て、と走りこみです。日本に戻って久しぶりに自分の棍を持った時に、今までよりも棍が軽く感じられた時に、先生に個人で練功をお願いできるかもしれないと思いました。

2)練功にあたって。
練功のプログラムは、もちろん先生がたててくださるので問題ありません。簡単に言うと、1時間半、ほぼ先生と一緒に拳をうっていることになります。最初の2回の練功は、ついていくのが精一杯。とにかく、一挙手一動、すべて同じに動くことを目標に動くと、1時間半まで動けませんでした。が、3回目くらいからは、身体の感じが変わってきました。たぶん、先生と練功をしていただくことで身体力がたぶんアップし始めたのだと思います。まずこの時に、個人練功はすごい!と思いました。

 練功の内容は、炮拳を教材に、先生が動きの一つ一つのエレメントの洗い出しをしてくださいました。私が自分の仕事にしたのは、とにかく繰り返して身体にしみこむまで打ってみること、その中から自分で自分の動きがチェックでいるようにポイントを見つけていくことでした。個人練功の醍醐味は、練功の最初から先生と動くことで、身体の中に動きのリズムが積み重なってくることが感じられることでした。練功中、もちろん休憩がありますが、休憩のときにリズムを途切らせない様にすることには特に気を使いました。そして「よく見ること」。これも日頃の練功で先生がよくおっしゃることですが、一対一練功だとこの「見る」という意味が全く違ってきます。中国武術がなぜ一対一の教えを基本にしているのか、先生と動いてみないとわからないことがたくさんあるのだなと思いました。すべてを先生に合わせること(合わせる努力をすること)、その中から、今までの練功では見えていなかったものが見えてくるのだと思いました。

3)練功後。
一人練功に戻って10日(すでに2週間)になります。今回3か月間、こちらにいるので、単純に考えると、6週間書き溜めた練功メモを2回繰り返すとまた日本帰国の計算になります。今回、一人練功にもどるにあたって、先生から練功メニューをいただくことができました。自分で自分の動きをチェックできるシステムが今回の練功で訓練されたこと、プラス、先生からの練功メニューに沿って動いてみることで、個人練功で学んだことがさらに身に付いて来ればと試行錯誤の日々を送っています。

 なんだか堅苦しい感想になってしまってすみません。午前中、公園に散歩に来ている方達から、「元気でいいね~」、「よくからだが動くね~」と声をかけていただいたのが単純にうれしかったです。また、次回の帰国の折にはご指導をよろしくお願いします。
 
***

今回私から見たHさんの一番の収穫は、枝葉末節の動作云々ではなく、武術の根本的な規範を体感出来た事だと思います。

学び方、練り方、考え方。これらについてしっかりとした規範を持つことが、正しく武術を身につけていく一番の要件です。

先日「初心者と中級者の違い」を書きましたが、この「規範の有無」もやはり初心者と中級者を分ける大きな違いであると思います。

そういう意味でHさんは今回中級者の門をくぐったと言えるでしょう。ここからが練功の本番、楽しいところです。今後の進歩と変化に期待しています!

初心者と中級者の違い

  • 2013/07/20 17:19
  • カテゴリー:武術

初心者と中級者の違い。
色々ありますが……。

自分の練功内容ををデザインできる能力が鍵かなと。

例えば30分なり一時間半なりの時間が出来たとして、ぱっとその時間内で出来るベストの練功内容を思いつける能力。

如何に練功へのモチベーションを高め、かつ自分のテーマに沿った内容をその時々で組めるか。

これが出来れば練功は楽しんで行えるし、その効率も非常によくなります。

もちろん技のレベルも大切ですが、私としてはこういう能力のある人が、本当の「中級者」と呼べるのではないかと考えていますし、同盟会ではそういう人を育成したいと思っています。

今朝練

今日から新たに一人、個人教授を開始。
核心を伝えます!

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連休

  • 2013/07/15 22:31
  • カテゴリー:日常

今回の連休は久しぶりにノンビリできました。

金曜日は仕事が終わった後、家族で家の近所の焼き肉食べ放題。満腹頂きました。

土曜日は健身班・武術班とみっちり練功。結構な暑さでした。

日曜~月曜は実家へ。息子を海に連れていくこともできました。

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これは第一陣。ここから家族3人かなりがっつり食べました。

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海への途中。思いがけず、腰越小動(こゆるぎ)神社のお祭と遭遇しました。

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江ノ島をバックに2歳11ヶ月の夏。

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帰り道

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意外なところに南瓜がなっていました。

三鷹練功会

三鷹練功会、暑かったです。

16時30分開始で太陽も昼間よりは傾いているものの、やはりまだまだ暑さは続きます。

公園の木々が直射日光を遮ってくれるのと僅かながらも風があるのが本当に有り難いです。

まず体力のあるうちに各自で套路を練り、そのあと皆で基本功をしっかり目に。後半は対練を繰り返し練習しました。

暑い時期の練功はとにかく消耗が激しいので大変ですが、やり方の工夫次第で気持ちのよい汗が流せるものです。

しっかり汗を流すと身体は自然に夏のモードに切り替わります。逆に冷房の効いた部屋ばかりにいると、汗をかけなくなってしまい熱がこもり易くなるので要注意です。

練功後の一杯も最高です!
(昨日沢山飲んだので、今日は飲みませんが)

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今日の武術班

今日は暑かったです。
湿度は75%・室温は30度。
窓全開、扇風機全機最大風量でどうにか凌ぎました。

武術班の練功は18:50~21:00ですが、こういう日は短期決戦に限ります。

体力のある内に基本功と套路を終わらせてしまいます。こんな日にダラダラ6本も7本も套路を繰り返すのは意味がありません。20:30前にはメインの練功内容を終わらせてしまう気持ちで少ない回数で集中して練ります。後半三分の一は各自武器で遊んだり自由研究時間です。

その季節や時々の条件で、練功内容は常に変化すべきものだと思います。

***

今日は徳島の喜多先生がご来訪になりました。

毎年武術太極拳連盟の全国大会(金・土・日の三日間)に併せて来京され、その際に当会にもお越し下さいます。

門派は違っても、やはり核心部分には通じる所が多くあります。そんな訳で、他門の先生が来られるといつも学生達によい刺激を頂けます。

喜多先生。
明日の試合、ご武運をお祈りいたします!

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写真で見ると今日は参加者少な目。来られなかった人、残念!

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お土産に頂いたなると金時芋のウォッカ。その名も「IMOKKA」。有り難うございます!今から頂きます~。

研修旅行計画

今年も10月に少林寺・登封研修旅行を行います。

航空チケットの選定は済み、現地での移動・宿泊・学習・交流などの計画を今の情況と照らし合わせて練り込んでいきます。

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中国は何に関しても、毎年毎年情況が変化していきます。

去年出来たことが今年は出来なくなっていたり。また逆に去年まで出来なかったことが今年から簡単に出来るようになっていたり。

そういったことを一つ一つ調べ検証して、ベストの行程を汲み上げていくのが今の時期です。

これが大変なのですが、やっているともう実際に現地に行っているような浮き浮きとした感覚になり、結構楽しい作業でもあります。

今年も実り多い旅に出来るよう、抜かりなく準備していきます。

そして参加者の皆さんの任務は練功です。どれだけ事前に積み上げて行ったかによって、現地で得られるものの質が断然違ってきます。

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もちろん私も師父や老師の方々とお会いするのに恥ずかしくないよう、今から気合いを入れて練功しますよ。

学府にて 2013年7月

  • 2013/07/03 09:03
  • カテゴリー:活動

昨日は明星大学の日中武道比較研究会にお伺いし、伝統少林拳の講習をしてきました。

今回は武術の土台を作る、一番大切な基本功を前半じっくりと行い、その合間に護身術的な用法、後半は連環拳の套路を軽く。あっという間に二時間の講習が終了しました。

前回までは割と用法と套路(型)を中心に講習を行ってきたので、今回の基本功じっくり、しかも普段練習されているものとは違う動きは相当きつかったと思います。

しかしさすがに若い皆さん、殆ど大きな休みなしで、二時間の講習を動き切ってくれました。

護身の「技」も大事ですが、やはりいつでも動ける身体を普段から造っておく事。それが一番の備えになります。是非継続して練って頂きたいと思います。

普段と違う環境で講習を行い、私にとっても学ぶことの多い時間でした。

また次回お伺いできるのを楽しみにしています!

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例の如く練功に夢中になり講習中の写真はありません。しかし大学のキャンパスというのは、なんだか広々として、自由な気風があって、私は好きです。

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