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2013年07月22日の記事は以下のとおりです。

個人教授の感想

6月~7月にかけての計6回、三鷹練功会のHさんに個人教授を行いました。

Hさんは一年の半分以上、研究者として英国に滞在し、帰国される度に当会で練功に励んでいます。先日英国に戻った(?)Hさんから今回の教授に対する感想文が届いたので紹介します。

***

川口先生、

今回日本帰国に際し、いつにも増していろいろとご指導いただきましてありがとうございました。去年の12月から今年の5月初めまで、約6か月間、日本不在のために、こちらで一人練功。日々、たまっていく質問の山を前に、今回の日本帰国の間、いつも通りの練功をしていたのでは追いつかない、と感じていました。そんな折、先生のブログから個人教授をしている学生の方がいることを知り、一対一練功をお願いすることを思いたちました。

6週間にわたる計6回の今回の個人練功の感想ですが、それはもう、実りの多き!!!の一言です。が、今振り返ってみると、練功に入るまでの準備がいかに大切であったかです。ただの思いつき、もしくは、先生からの提案で個人練功をしていたら、結果はかなり違っていたのではと感じています。やはりある程度の「発力」が自分のほうにないと物事が動かないというのは、何事にも共通していることなのだなとあらためて感じました。今回の練功の感想です。

1)準備
準備をどうするか?もちろん日々の練功で今学習していることを身に付けておくこと。プラス、昨年末の先生の掲示板の書き込みではっとさせられたのが、「自分の体を変える努力をしないで、技芸を学ぶことはあり得ない。」[2012/12/30]という言葉でした。体を変える努力を、ということで、帰国の3か月前から取り組んだのが、(単純ですが)ひたすら腹筋、背筋、腕立て、と走りこみです。日本に戻って久しぶりに自分の棍を持った時に、今までよりも棍が軽く感じられた時に、先生に個人で練功をお願いできるかもしれないと思いました。

2)練功にあたって。
練功のプログラムは、もちろん先生がたててくださるので問題ありません。簡単に言うと、1時間半、ほぼ先生と一緒に拳をうっていることになります。最初の2回の練功は、ついていくのが精一杯。とにかく、一挙手一動、すべて同じに動くことを目標に動くと、1時間半まで動けませんでした。が、3回目くらいからは、身体の感じが変わってきました。たぶん、先生と練功をしていただくことで身体力がたぶんアップし始めたのだと思います。まずこの時に、個人練功はすごい!と思いました。

 練功の内容は、炮拳を教材に、先生が動きの一つ一つのエレメントの洗い出しをしてくださいました。私が自分の仕事にしたのは、とにかく繰り返して身体にしみこむまで打ってみること、その中から自分で自分の動きがチェックでいるようにポイントを見つけていくことでした。個人練功の醍醐味は、練功の最初から先生と動くことで、身体の中に動きのリズムが積み重なってくることが感じられることでした。練功中、もちろん休憩がありますが、休憩のときにリズムを途切らせない様にすることには特に気を使いました。そして「よく見ること」。これも日頃の練功で先生がよくおっしゃることですが、一対一練功だとこの「見る」という意味が全く違ってきます。中国武術がなぜ一対一の教えを基本にしているのか、先生と動いてみないとわからないことがたくさんあるのだなと思いました。すべてを先生に合わせること(合わせる努力をすること)、その中から、今までの練功では見えていなかったものが見えてくるのだと思いました。

3)練功後。
一人練功に戻って10日(すでに2週間)になります。今回3か月間、こちらにいるので、単純に考えると、6週間書き溜めた練功メモを2回繰り返すとまた日本帰国の計算になります。今回、一人練功にもどるにあたって、先生から練功メニューをいただくことができました。自分で自分の動きをチェックできるシステムが今回の練功で訓練されたこと、プラス、先生からの練功メニューに沿って動いてみることで、個人練功で学んだことがさらに身に付いて来ればと試行錯誤の日々を送っています。

 なんだか堅苦しい感想になってしまってすみません。午前中、公園に散歩に来ている方達から、「元気でいいね~」、「よくからだが動くね~」と声をかけていただいたのが単純にうれしかったです。また、次回の帰国の折にはご指導をよろしくお願いします。
 
***

今回私から見たHさんの一番の収穫は、枝葉末節の動作云々ではなく、武術の根本的な規範を体感出来た事だと思います。

学び方、練り方、考え方。これらについてしっかりとした規範を持つことが、正しく武術を身につけていく一番の要件です。

先日「初心者と中級者の違い」を書きましたが、この「規範の有無」もやはり初心者と中級者を分ける大きな違いであると思います。

そういう意味でHさんは今回中級者の門をくぐったと言えるでしょう。ここからが練功の本番、楽しいところです。今後の進歩と変化に期待しています!

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