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少林寺が世界遺産に

2010年8月1日、中国国営新華社通信によると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)はブラジルで開かれた世界遺産委員会で、河南省登封の少林寺などを含む歴史建築群「天地之中」の世界遺産への登録を決めたと発表した。

記事によると、今回、世界遺産への登録が決まったのは、計11の古代建築群。うち、東漢時代に建てられた「少室闕」「啓母闕」は中国最古の祭祀を行う礼制建物で、「中岳廟」「太室闕」は中国の古代礼制建物の代表格。「周公測景台」「観星台」は中国に現存する最古の天文台で、「嵩陽書院」は中国で最も早く儒教を広めた書院である。

古代中国人の宇宙観は、中国は天地の中央に位置する国で、天地の中心は中国中原の河南省鄭州、登封一帯と考えられてきた。そのため、この一帯は早くから王朝が立てられ、中国文明や文化の中心として栄えてきた。

同建築群は昨年も世界遺産への登録を申請したが、「追加資料を提出して再審議」にとどまっていた。中国の世界遺産はこれで39か所となった。うち文化遺産が28か所、自然遺産が7か所、複合遺産が4か所となっている。

ファイル 106-1.gif
ファイル 106-2.gif

【レコードチャイナより転載】
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=44239&type=1


ついにというか、やっとと言った感じです。記事によると2001年から申請活動を始めたとの事ですから、9年越しの世界遺産入りという訳です。

師父の武館も元々は少林寺村の東にありましたが、少林寺地区全域の大規模な区画整理に伴い、2002年に登封に引っ越してきました。師父の所だけでなく、少林寺村東西数キロの武館、商店、農家など、とにかく何もかにもがどんどん取り壊され、瓦礫の山と変わっていったのが印象に残っています。

続いて2004年あたりから少林寺も大々的に改修工事が行われ、殆どの建物が新しく立て直されました。この頃になってしきりに世界遺産申請の話を耳にするようになりましたが、その時には「新しく造って何が遺産なんだ」と呆れたものです。

それはさておき、少林寺を含む登封一帯は本当に文化遺産の宝庫です。上の記事の通り、宗教・学問・政治の中心であり、「登封」という地名からして、中国の歴史上唯一人の女帝として有名な武則天が、中岳に登って封禅の儀式(天に皇帝として即位することを報告する儀式)を行った事に由来しています。

また最近のニュースによると、登封にある法王寺で平安時代の僧、円仁(慈覚大師、794~864)とみられる名前の刻まれた石板が発見されたそうです(●ニュース詳細)。

今まで私も武術ばかりで、登封に居てもあまり地元の文物に触れる機会がありませんでしたが、これを機に少しずつでも訪ねて見てみようかなと思っています。何だか取り留めのないコメントになりましたが、まあ世界遺産リスト入りはめでたいかなという事で。

そういえば少林功夫の方は「世界無形遺産」に申請作業中との事です。しっかり審査して、こちらは勝手に新しい套路を造ったり改変したりせず、昔ながらのものを厳密に保存していって欲しいなあと願っています。「武術ショー」や「武術風体操競技」みたいなものでなく、登封・少林寺地域に昔から伝わっているものをです。

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