拐子または達摩杖
連休も終わり、今日から通常モード。
なのですが今週は割と時間に余裕があるのでゆったり朝練。
一昨日から、拐子(グァイズ)が練功メニューに加わりました。
拐子は別名を達摩杖とも言い、形はつまり大型のトンファーです。
通常拐子と言うと、持った時の長さが大体肘の辺りに来るものを左右対で
用いる双拐が一般的だと思います。
しかしこの拐子はそれよりも大振りで、ちょうど杖の様に地面に着く長さです。
持ち手は羊角の形をしており、全体として少林拳以外ではあまり見られない
独特な形となっています。
少林寺登封地区で拐子と言えば、恐らく鄭樹基老師が一番の名手でしょう。
拐子が一旦鄭老師の手に収まると、時に柔らかく、また時に唸りを上げて、
意に沿い手に随い、様々な動作が変幻自在に繰り出されていきます。
少林寺登封で拐子が出来る人は少なくありませんが、やはり鄭老師のそれは
ひと味もふた味も違います。専門性、熟練の度合いが並みではありません。
真ん中が鄭樹基老師。
ちなみに上の写真にあるマイ拐子は鄭老師の特注品。振り心地が素晴らしいです。
普段自分では大刀や棍ばかり練っているのですが、この拐子はそれらとはかなり
異なった動きを見せてくれるので、やっていてとても面白く新鮮味があります。
地道で繰り返しが多い日々の練功にも、たまには息抜きと楽しみを。
実際やってみると新たな発見や収穫もあったりして、
しばらくは拐子がマイブームになりそうです。