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登封紀行 2013年3月 その1

3月19日~24日までの6日間、少林寺のある登封に行って来ました。

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まずは恒例の師父による検査を受けます。検査内容は当門の核心套路である長護心意門拳と七星拳。これだけは外せませんし、この関門をクリアしない限り登封で計画している全ての活動は「おあずけ」です。

幸い一発で合格を貰ったのでほっとしました。

それにしても師父に就いてのたった数日の練功は、日本で行う練功の一年分以上に匹敵するという実感。今回も少林拳の根本原則的な動作である「十字通背」について、重要な指針を頂きました。


そして今回もう一つの練功面で収穫。それは鄭樹基老師より耳巴陸合拳を学べた事です。

耳巴陸合は凌斗祖師爺が伝えた当門の踢打陸合とはまた別の、李根生前輩(1893~1962)が伝えた対打の套路です。踢打陸合が徹底して相手と「合わせる」のを主眼としているのに対し、耳巴陸合は実に「破る」事を主眼とした攻防意義が非常に突出しています。

教えて下さった鄭老師の手も非常に厳しく、改めて少林門の老拳師の、「実」を追求する気概を身を以て体験しました。

ファイル 228-2.jpg※登封を代表する50~60代伝統拳師の揃い踏み。向かって右から鄭樹基老師、張鉄印老師、耿合営老師、王宗仁師父、私。何故かみんな綺麗に並んでいます。

また鄭老師が教えて下さるに当たって「王老師がお前の練習相手をしなければ教えることは出来ない」とのお達しで、何と!師父とこの套路を練ることになり、いつも踢打陸合を練る時とは別の、師父の「攻防」を体験できたのは実に貴重でした(とても痛かったです;)。

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呉風高老師には毎回主に小洪拳・炮拳・太祖長拳などの当門にとっては外門にあたる套路のご指導を頂いています。今回伺っての第一声は「お前、あれは継続してやっているか?」との事で小武功(根節功と呼吸・全身の統一を練る功法のひとつ)をきっちり検査して頂きました。

ファイル 228-4.jpg

実は呉老師は王頂一師爺にも師事された事があります。今回七星拳について前から疑問に思っていた事について伺い、確証を得ることが出来ました。興味のない人にとっては実にどうでもよい事ですが、これで七星拳について、正式に当門の拳師について学んだものなのか・そうでないか、確実に判別できるようになりました。

~「その2」に続きます~

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