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登封での生活 その2

師父は現在、少林寺院内で技術顧問のようなお仕事をされています。

少林武術は院内武僧の伝えるのみにあらず。永信方丈も現地の民間伝統少林拳の重要を十二分に知っておられるからこそ、師父を招いて顧問に任じているのでしょう。

そんな訳で私も滞在中に二度ほど、師父に同伴して少林寺に行って来ました。
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現在少林寺では、CCTV(中国中央電視台=日本のNHKのようなもの)制作によるドキュメンタリー「功夫少林」の撮影が進められています。

過去にも少林寺・少林拳を題材にした番組は数多く作られてきましたが、そのいずれもが表演もしくはショー化した少林拳、所謂一般にみんなが思い浮かべる飛んだり跳ねたりの少林拳を紹介するに留まるものばかりでした。

しかし今回は、これまでとはひと味もふた味も違った気運が感じられます。まだ詳細は明らかに出来ませんが、取材対象をざっと挙げただけでも、登封の錚々たる民間伝統拳師の名前がずらり。そっち方面の人には正に垂涎ものです(笑)。

ディレクター氏も「この番組は従来のものとは違う。伝統の少林拳とその精神に焦点を絞ったドキュメンタリーだ」と強調されていました。
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この制作チーム、見た感じ私と同年代のメンバーを中心に構成されており、非常に活発で柔軟性に富んでいます。今回帰りの北京でも、別のディレクターにお会いしましたが、彼女は前日まで武当山に取材に行っていたとの事。やはりこの番組制作に対する熱い想いを語ってくれました。

中国の国営放送というと何だか恐ろしいイメージが先行しますが、制作の現場では我々とそんなに変わらない、ごく普通の感覚を持った若い人たちが活躍しているのを知って、ちょっとほっとした気持ちになりました。

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