インフォメーション

こちらは少林拳同盟会の旧ブログです。
更新はストップしていますが過去記事アーカイブとして保存しています。

新しいブログのURLは下記の通りです。
http://shaolin-net.com/blog/

なお、同盟会サイト自体のURLには変更がありません。
引き続き、よろしくお願い致しますm(_ _)m

●少林拳同盟会公式サイト
http://shaolin-net.com

エントリー

2017年10月19日の記事は以下のとおりです。

【2017年少林之行(4・終)】

●9月15日 最後の宴

 鵬挙の結婚式が無事に終わり、師兄弟も今日明日で、それぞれの故郷に帰っていきます。今日は最後の宴。登封郊外の洒落た山荘で賑やかに行われました。

 これだけ毎日宴をやっても、師兄弟たちの意気は少しも衰えません。しかしこれ以上宴の事ばかり書いていても読んでいる方は面白くないでしょうから、詳細は省略します。

●9月16日 登封最終日

 この日の朝練にも王光洪師兄が見えました。すっかり朝練をご一緒するのが日課になったようなのが少し嬉しくもあります。

 朝食後、師父の執務室でお茶をしていると、次々と師兄弟が師父に帰りの挨拶をしに訪れます。師父はその一人一人としっかりと言葉を交し、帰路の安全を祈ります。

 途中、先程の王光洪師兄が長護心意門拳の検定を師父にお願いしに来られました。ガチャリと扉を開け、中に師父と私の二人だけなのを見て、「関門弟子!ワハハハハ!」と一笑。明るい師兄です。王師兄が一套打たれたのを師父がいくつかの手直しをして、その後私も命じられて長護心意門拳を通して打ちました。これまで後にも先にも兄弟弟子と一緒に教わる事など無かった為、「ああ、普通はこんな風に教わるんだよな」と妙に感慨深く思いました。

22007316_952383238233729_1107827055266555749_n.jpg
▲師父とツーショット!

 お昼前、師兄弟の殆どが帰路に就いた後、師父の用事があると言うので途中まで一緒に行って手伝いをし、その後は別れて登封の街を一人で歩きました。思えば今回、自分一人で外出するのはこれが初めて、いつも誰かと一緒の賑やかで楽しい登封滞在でした。

 目当ての武器屋が無くなっていた為、いくつか店を冷やかして、途中に登封名物の焼餅と、河南名物の羊肉烩面を食べて宿に帰りました。私もいよいよお別れです。鄭州から夜行列車に乗り、明朝5時に北京に着きます。

 さよなら登封。また来年!

 鄭州で列車を待つ間、いつもの屋台街で羊肉串とビール。今回中国に来て初めてビールを口にしました。美味い!(笑)

22089176_952366564902063_4218602127393777702_n.jpg

●9月17日 北京~帰国

 昨晩21時30分に鄭州を出た列車は、定刻の5時10分に北京西駅に到着しました。とりあえず駅の近くに時間貸し部屋を見つけて休み、9時30分に亮馬橋へ。

 昼にはいつも北京でお世話になっている原口さん、米山さん達と亮馬橋の「爆肚盛」でご飯の約束があります。と、その前に店の近くで今年4月から北京体育大学に留学されている川島直央さんという青年と合流しました。川島さんは日本体育大学の三年生で、北京体育大学に交換留学で来られています。少林寺、少林拳を熱愛する彼に、留学前に当門の基本功を教授し、渡中後は少林寺心意把研究会の胡正生老師をご紹介しました。

 早速5月に登封を訪ね、すっかり胡正生老師の拳と人に魅了された川島さんは、大学の夏休みを利用して再び登封に行き、二ヶ月間みっちりと呉山林~揚桂吾~胡正生と伝わった拳の基本を鍛錬して来られたそうです。

mmexport1506570897898.jpg
▲川島さん(向かって左)と胡正生老師(右)。川島さんの今後のご活躍に期待します!

 久しぶりに会った川島さんはすっかり中国の生活に馴染んだ様子。会って早速、適当に場所を見つけて練功を開始しました。はじめは各々自分の練功をし、それから拳についていくつかアドバイスをさせて頂いたり、川島さんが胡正生老師について学ばれた成果を見せて貰ったりして交流しました。

 胡正生老師の少林拳は近代少林拳の大名人で心意把でも有名な呉山林の流れを汲むもので、主に少林寺の達磨洞を真ん中にした山の北、偃師や鞏義といった地域にその傅が流れています。対して私の学ぶ少林長護心意門やその他の「教師窝」と呼ばれる武術村の伝承はいずれも山の南、登封地域に分布しています。

 そして面白い事に、同じ少林拳でも山の北と南では風格ががらりと違ってきます。専ら山南の系統を練ってきた私には、山北の柔らかく大きな身法、そして内勁を重視する功法といった風格は非常に独特に、興味深く感じます。川島さんの拳を見て、短期間ながらも相当な集中力でもって真摯に練り込んだのでしょう、胡老師の伝える山北の風格をしっりと身に定着させているのがはっきりと解りました。

 人ひとりに出来る事にはどうしても限りがあります。私も少林拳全般を広く深く調査したいと思いながら、どうしても時間的・人脈的、その他様々な制約が付きまとい自由にはいきません。ですのでこうした一人では為し得ない方面を、道を同じくして探求してくれる川島さんのような存在は本当に嬉しく思います。

 川島さんが教わった貴重な「揚桂吾老師の伝えた功法」を拝見したり、お互いの心意把を検討したりと、あっという間に二時間近く練功し、我々はお腹を十分に減らして「爆肚盛」に向かったのでした。

***

 さて、毎回旅の締め括りは、北京駐在の皆さまと宴と決まっております。今回は私の熱烈リクエスト「とにかく羊が食べたい!」を叶えるべく「爆肚盛」という清真料理(中国のムスリム料理)のお店をチョイスして下さりました。

 さすが清真のお店、羊肉料理が豊富です。夢にまで見た(本当です)羊天国。美味しい美味しい羊料理で昼間から燕京ビールと白酒を満喫しました。

page123.jpg
▲幸せな羊料理の数々。北京の皆さま、今回も有難うございました! 写真左下はお土産に頂いた北朝鮮の焼酎(マツタケ風味)。帰国して飲んだら本当にマツタケの香りがしました(・∀・)

 食卓に登った料理の数々は、今回久しぶりにお会い出来たフードコラムニストの勝又あや子(ayazi)さんのブログ「新・北京。おいしい生活。」にアップされていますのでご覧あれ! 北京に行きたくなる事請け合いです(^^)
http://ayazi.seesaa.net/article/453650380.html

 同じく今回も、というか必ず毎回ご一緒させて頂いておりますライター・エディターの原口純子さんと、丁度ロシアに行かれて今回はお会い出来なかった多田麻美さんが出ておられるフジテレビ系ネット番組です。本当に、北京で会う日本人の皆さまは素敵な方ばかりです。
https://www.houdoukyoku.jp/archives/0014/chapters/29195

***

 さて、楽しい宴の時間はあっという間。帰国フライトの時間が迫って来たので後ろ髪をひかれながらもお開きです。空港までは地下鉄で40分程度です。川島さんが空港まで見送ってくれました。カウンターを見つけ、さてチェックインと思いきや、「取消」の二文字が。何と折しも日本を通過中の台風の為、フライトが中止→明朝7時に変更との事でした。

 ここまで来たら慌てても仕方がありません。いつも宿を取って馴染んでいる団結湖まで地下鉄で戻り、川島さんとまた飲みました。台風のお陰で一晩余分に飲めて、お得な今回の旅の締め括りでした。

(終)

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ
  • ページ
  • 1

ユーティリティ

2017年10月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ページ

新着画像

新着エントリー

過去ログ

Feed