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2015年9月訪中 4日目

この日は早朝撮影は無し。師父とゆっくり朝食を摂れました。

食べたのは包子(バオズ=具入りまんじゅう)とゆで卵、それと砂糖を少し入れた豆乳。昨日の教訓から、包子は一個多く食べました。昼ごはん抜きはきついです。

本日第一の撮影場所は中岳廟(中嶽廟)です。中岳廟は中岳嵩山の神を祀り、中国五大霊山(東岳泰山・南岳衡山・中岳嵩山・西岳華山・北岳恒山)の中でも最も規模が大きく、保存の完備された古代建築群です。

嵩山もしくは登封と言うと少林寺ばかりが有名ですが、実はこの中岳廟にも漢代の「太室闕」、宋代の「鉄人」、明代の「五岳真形図碑」等、少林寺にも全く引けをとらない建築・文物が多く現存しています。

しかし今いちインパクトに欠けるのか、こちらは観光客もまばらで、逆にその分静かで穏やかな空気が心地よく感じました。ここもやはり今回が初めてだったので、次回は是非ゆっくりと参観してみたいと思います。

話は撮影に戻ります。この日は天気にも恵まれ環境も穏やか。昨日よりずっとスムーズに撮影を進められました。

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実は今から31年前の1984年に、師父はこの場所で『少林海燈法師』という記録映画の撮影を行っています。

師父は当時二十代半ば。年齢相応の気勢に満ちた長護心意門拳を打たれていました。そして五十八になる今年、再び同じ場所で撮影が行われるとは。しかも今度は日本人の弟子を伴って……。師父も何となく感慨深げでしたし、今回私も師父に就いてそれに参加できた事は実に幸せに思い、そして巡り合わせを感じました。

そんなこんなで中岳廟での撮影は15時過ぎに終了。やはり途中お昼は抜き。朝に包子を多めに食べておいて正解でした。

遅い昼食(?)の後、今度は登封の東、磨溝村の近くにある古い関帝廟で撮影を再開しました。

登封には実に多くの古建築や記念碑的な場所が点在しています。この関帝廟もその一つですが、ここまで来ると完全に観光や商業とは無縁となります。地元の人々の信仰や生活に寄り添った、土着の廟といった感じです。

その為か、撮影の始めにちょっとした悶着がありました。元々ここでの撮影に先立っては登封市の管轄部門に話を通してあり、そして現地でも廟主のお婆さんが問題なく門の鍵を開けてくれたのですが。さて始めようかという時に地元の何某が怒鳴りこんできて騒ぐ怒鳴る。

詳しい事情は割愛しますが、幸いひとしきりすったもんだ後に事態は鎮静し、撮影は18時を過ぎた辺りまでかかりましたが無事に終えることが出来ました。やはり何事にも地元には地元のルールがある、という事がよく解った一件でした。

それはそれとして。少し面倒な事もありましたが、この関帝廟については何となく気に入ってしまいました。

全く観光のための整備(という改造)が施されておらず、修繕などもきっと地元の有志らによって少しずつ、行われて来たのでしょう。新しい箇所と古い箇所があちこちでごちゃ混ぜなっています。そんな所が却って「時の流れ」、「人の気持ち」の様なもの感じさせ、何とも言えないよい雰囲気を醸し出していました。

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今日も一日お疲れ様でした。さて、翌日はいよいよ撮影最終日です。無事に全て撮り終えられる事を祈り、床に就きました。

2015年9月訪中 3日目

5:00起床~5:30に師父のお宅へ行き、撮影班を待ちます。

かくして撮影班は6:00きっかりに到着し、「きっと途中で朝ごはんを食べるのだろう」という甘い考えは外れ、そのまま車は機材と人間を乗せて嵩山へ向かいました。

実は私は、嵩山の山頂付近に登ったのは今回が初めてです。というか、嵩山に限らず少林寺・登封地区にある観光スポットの多くには行った事がありません。20年も登封に来て、いつも通ったり見たりしているのに。

そんな訳で初めはちょっとした観光気分で、嵩山からの眺めを楽しんだり、師父から山の上に生える薬草の知識を教わったりと余裕だったのですが……。

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予告編を見れば解りますが。今回の撮影、ドキュメンタリーと言いながら映像の取り方はさながら映画の様(?)でした。

同じシーンを角度を変え、関係性を変え、集点を変え、そして時には超高速度撮影を交え、何度も繰り返し撮っていきます。「もう1カット」、「もう1カット!」という監督の声が響きます。実際、撮影クルー達の仕事熱心な事。簡単なシーンにも一切妥協はせず、何度でも納得行くまで撮り直し、撮り続けます。

この日の嵩山は雨が降ったり止んだり。元々岩の多い山肌で、足場が平坦でないのに加え雨で滑ります。師父は大刀、私は長護心意門拳を撮りましたが、撮影はなかなかに困難なものでした。しかし彼らも文句ひとつ言わずに撮影に集中しているのですから、こちらも真剣にやらない訳には行きません。これも練功と思って、何度も拳を打ちました。

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結局カメラのバッテリーとハードディスクの容量が切れた所まで頑張り、嵩山での撮影は終了。時計はすでに16時をまわっていました。

その後登封に降りての遅い昼食(?)は、登封の老舗「馬随林」の羊肉烩面でした。既に空腹のピークはとうに過ぎ去っていたのですが、久しぶりの烩面はやはり格別でした。

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食後、撮影班はバッテリーの充電とハードディスクからのデータ吸い出しのため一旦宿に戻り、師父と私も一旦帰って休息しました。

そして夜は師父宅で、日常シーンの撮影。これには私は参加せずに見ているだけ。昼間と違って武術の動作がないので楽と言えば楽でしょうが。やはり同じシーンを繰り返し繰り返し撮り……。この日の撮影が全て終了した時には、さすがの師父もお疲れの様子でした。

こうして長い1日が終わりました。明日は早朝の撮影はないと聞きひと安心です。お疲れの師父を按摩し、私も何もせず寝てしまいました。

2015年9月訪中 2日目

朝7:00。
列車は予定通り鄭州駅に着きました。

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そこからすぐに駅前広場の対面にある長距離バスターミナルのチケット窓口へ向かいます。鄭州から登封へは30分に一便のペースで高速バスが運行しています。幸い7:30発の便に間に合いました。

鄭州から登封へは高速バスで約一時間半です。バスの中で前日買っておいたパンとソーセージと朝食として食べつつ、登封滞在中の行動予定を確認します。

今回の訪中の一番の目的、というか用件は、CCTV(中国中央電視台)のドキュメンタリー『功夫少林』の撮影に参加する事です。今回は「航空チケットから滞在費用までの全てCCTV持ちで」という条件で来たので、空いた時間はもちろん練功や老拳師を訪ねたりを予定していますが、基本的には撮影メインで拘束されます。

登封での滞在期間は5日間。出来るだけ撮影がスムーズに、早く終われる事を祈りながら登封に到着。バスの発着場に師父が迎えに来て下さいました。

CCTVの撮影班はこの日の夕方に到着予定との事だったので、それまでに小さな用事をいくつか済ませつつ、途中の昼食は師父、師娘、師兄弟&その友人2名と登封郊外の店に食べに行きました。

このお店、嵩山の山裾にあり、外から見ると一見普通の民家風です。出てくる料理はいずれも嵩山で採れた野菜や地鶏・魚などを使った比較的シンプルなものがメインですが、丁寧に作ってある感じがしてなかなか美味しかったです。味付けも全体的に優し目で、もちろん味精(化学調味料)などは使っていません。

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自然の風景を楽しみながら、綺麗な空気の中でリラックスして食・住を楽しむ「農家楽」というスタイルが、ここ数年中国では流行っています。やはり中国でも都市部のストレスフルな日常に疲れ、農村に「癒やし」を求めて脱出して来る人が増えているという事でしょう。

昼食後は磨溝村の劉振傑教練も合流し、磨溝の近況を聞いたり。

撮影班は結局夕食後の到着でした。全体を通した簡単なスケジュール説明があり、明日は朝6時に集合。そこから車で嵩山に登って撮影を行うという事を確認。その日は早めに解散・就寝となりました。

2015年9月訪中 1日目

午前9:10羽田発のJAL機に乗って北京へ。

前日は定例練功会の後、10月から韓国に赴任されるSさんの壮行会があって朝帰り。そのまま寝ずに家を出て来たため、機内ではご飯以外殆ど全ての時間を熟睡して過ごしました。

北京首都国際空港には現地時間の正午に到着。入国手続は思いがけず長蛇の列でした。中国人のゲートはそれほどではなく、外国人用ゲートが物凄く混んでいました。空港から市内までは地下鉄で移動。まずは亮馬橋の旅行社で当日発鄭州行き夜行列車の切符を受け取り、そこからまた地下鉄で東直門へ行きました。

東直門では中医研究所付近の中医用品店で鍼灸用品を買い込みました。昨今は中国国内の物価高騰と日本円→人民元の換金レート低下のため、中国で鍼灸用品を仕入れるメリットがあまり無くなって来ていますが、それでも一部の物はまだ中国の方が安く種類も豊富なので、とりあえず北京に来る度に一度は立ち寄ることにしています。

買い物を済ませた後は団結湖の兆龍青年旅舎に行き(これも地下鉄)、帰りに北京で一泊する分を予約。ついでにロビーで携帯の充電をしながら暫しうたた寝をしました。この時点で既に16時過ぎ。なんだかんだ中国での移動や用事は時間が掛かります。

17時ちょっとまで休んでから、宿の近くで腹ごしらえ。回鍋肉かけご飯と羊肉串を食べました。中国のご飯は量も多いし、やはり美味いです。さすがに前日そこそこ飲んだのでビールは控えましたが、ゆっくりと中国飯を楽しんだ後、鄭州行きの列車が出る北京西駅へ向かいました。

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午後に地下鉄であちこち移動している最中に、なんと長距離列車の発着駅である北京西駅にも遂に地下鉄が通じた事が判明。今まで繋がっていなかった事が不思議なくらい、毎回渋滞やその他諸々不便な思いをしていましたが、これで安心です。混雑時は多少大変ですが、それでも時間通りに着いてくれるという安心感は大変有難いです。

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22:32北京発鄭州行き夜行列車は、翌朝7:00に終点の鄭州駅に着きます。席は硬座(普通座席)・軟座(グリーン座席)・硬臥(普通寝台)・軟臥(グリーン寝台)の四種類に分かれています。私がいつも利用する硬臥は片側三段で対面になっているタイプです。ちなみに軟臥は片側二段で対面。ドアが閉まるコンパートメントになっています。

人によるとは思いますが、私は中国の夜行列車は大好きです。列車の揺れが心地よい眠りをもたらしてくれるし、たまに夜中に目を覚ました時、見知らぬ駅に停車していたりするのは何とも旅情を誘います。

以上。一日目は全て移動で終わりました。

朝練・夜練

きのこ、青どんぐり。
今朝は気持ちのよい練功が出来ました。

夕方~夜の健身班・武術班も、じっくりとよい内容の練功が出来ました。
久しぶりに復帰した方も、楽しく練功出来たようでよかった。

人、天、機に感謝。

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作戦会議(一人)

すた丼(ミニ)+油そばセットで腹ごしらえしてから、居酒屋で一杯。一人作戦会議です。

10月からの荻窪読売カルチャーセンター「中国嵩山少林拳 養生クラス」と、これまた近々始動する新しいクラス(教授方式)について練り込み。

英気を養って、明日からも疾走します!

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荻窪カルチャー養生クラス

読売カルチャー荻窪で「中国嵩山少林拳 養生クラス」を開講します。

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本講座は10月スタート予定です。それに先立って、9月29日(火)15:40より、体験講座を実施します。

日時:毎週火曜日 15:40~17:10
詳細は読カルチャーセンターのサイトをご覧ください。
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℡ 03-3392-8891

よしなしこと

今日は完全に日記です。

●その1
本日は第五週であり、また施設利用のコマ数の関係もあり、いつもの武道場が使えず屋外練功。そんな日に限ってこの微妙な天気でした。

それでもどうにか本降りは避けられ、霧雨の中、樹々の間を借りながらの練功。何だかんだ言って十名を超える参加者がありました。

先週まで暑い日が続いていたので、逆に屋外の涼しい環境での練功は、多少派手に動いても疲れが出ず、爽快なものでした。湿った地面は適度に滑るので、その環境でも気勢を失わず打つにはよい訓練となりました。

●その2
健身班のNさんが持ってきてくれたもの。東京ガイド中国語版。地下鉄の乗換駅で無料で配っていたそうです。磨溝村の范冨中老師が以前、東京の地図が欲しいと仰っていたので、今度9月に行くときのお土産にしようと思います。普段からよく知っている処が中国語で説明されており、なかなか面白いですし、まだ日本に来たことのない中国の方に見せてもなかなか興味深いと思います。
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●その3
武術班の西澤清一郎さんが、花小金井で少年班を開始しました。生徒募集から体験までコツコツと工夫しながら自分で積み重ね、待望のスタートです。当初一名からと聞いていたのですが、初めてみればそのお姉ちゃんもやりたいとのことで二名の参加。西澤さんの真っ直ぐな気持ちが伝わった結果でしょう。

花小金井少年班については後日詳細をアップします!

亀有で少年少女少林拳

亀有で少年少女少林拳

8/30(日)と31(月)の二日間、亀有少年少女を対象とした少林拳の無料体験会を行います。

講師はこの秋公開の映画『黒衣の刺客』で妻夫木聡氏に武術指導(少林拳)をした清水佳彦教練です。お近くで興味のある方は是非!

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練功祭と星祭

今日は格手(組手)研究会。

暑かったですが、幸い今日の会場は空調あり。それでも結局廊下より室内が暑くなりましたが、参加の三名は殆ど休みなくよく頑張りました。

三人の受太刀を取りながら、それぞれの進歩を感じると同時に自分の課題も痛感。「教学相長」という感じでしょうか。

研究会後は夕方から家飲みです。去年行きつけのお店で出会って以来惚れ込んでしまった「栄光富士・星祭」。大好きな無濾過生原酒です。あまりに恋しくて初めてネットで注文してしまいました。

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写りたがりが闖入する前にシャッター。満を持して開栓~期待を裏切らない美味しさ。薫は華やかなれど飲みごたえはしっかり。一番好きな定番です。

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肴は鯨大和煮と小田原の鯵干物、先日の鰹酒盗、そして焼き茄子。大和煮はちょっと味が濃すぎましたが、それ以外は酒によくマッチしました。欲を言えば刺身が欲しかった。鯵のぬたとかスルメイカの刺し身とかが極合うかも。

気がつけばここ数回、ほとんど酒話ばかり。次回はきっちり武術の話を書きます(多分)。

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