ちょっといっぷく
- 2014/12/05 11:28
- カテゴリー:日常
水曜日の荻窪教室後、焼き鳥で独り呑み。
幸せの一時です。
来年の教授計画を練っています。
やりたい事、色々。
お楽しみに!
こちらは少林拳同盟会の旧ブログです。
更新はストップしていますが過去記事アーカイブとして保存しています。
新しいブログのURLは下記の通りです。
http://shaolin-net.com/blog/
なお、同盟会サイト自体のURLには変更がありません。
引き続き、よろしくお願い致しますm(_ _)m
●少林拳同盟会公式サイト
http://shaolin-net.com
ユーザー「kawaguchi」の検索結果は以下のとおりです。
今秋火曜日は明星大学の日中武道比較研究会にお邪魔して伝統少林拳の講習を行ってきました。
10月に二回行ったのは一年生の「自立と体験」という授業としてですが、今回のは古田島洋介教授の主催する研究会で、年二回ベースでもうかれこれ5年くらいになるでしょうか。
今回はまず始めに学生さん達が先だって文化祭で表演されたという連環拳を拝見し、いくつかの動作を手直し、バージョンアップをしました。
これまで一番お教えする機会が多かった連環拳の表演を、学生さん達からの申し出で見る事が出来たのはこれまで継続してきてよかったと心から思える出来事でした。文化祭に向けてよく練習したのでしょう。皆さんの連環拳は華麗さこそないものの、資質剛健な気持ちのよい拳でした。その後は少林拳の特に架勢について、架勢の持つ重さな特徴的な力について詳しく練習し、最後に通臂拳を半分まて進めて時間となりました。
いつも素直に、楽しんで受講してくださる学生さん達ですが、今回はその進歩に感心する場面がありました。
今回の講習内容は所謂形や技といったものではなく、感覚的な要素の強い内容だったので、正直皆さんが興味を保って最後まてついて来られるか心配していた部分もあったのですが、結果としてはどなたも多かれ少なかれ「胆の部分」を体感し、受け止めてくれました。
中でも3年生の田中さん(仮名)は聞けば5回目の参加。どちらかというとあまり器用な感じではなくこれまで目立った所がなかったのですが、此処に来て「変化」。こちらの提示するものにかなり「響けて」来ています。今回一番いいモノを持ち帰れたのは彼でしょう。これまで地道に参加を重ねてきた成果です。
今回は今までで一番やり易く、楽しかった一回でした。是非ともこれまでの蓄積を後輩に伝えていく伝統を、続けていって欲しいと望みます。
つい先日、久々に中学時代の同級生と飲みました。
彼とは同じ部活をして、その後同じ道場で武道を学び、
一時期はその団体の教士として共に奉職した仲です。
今は観賞魚の飼育設備を扱うメーカーの営業として、
第一線で戦っています(彼の仕事の仕方は本当に「戦う」
という表現がが相応しいのです)。
久しぶりに会って、飲んで話して、何か原点に還るというか、
またこれからの方向性が再確認出来たというか……
実にすっきりとした気分になれました。
思えば絶え間なく連続してやって来る「現在」を捌く事に
気を取られて(もちろんそれも大切ですが)、「過去」と
「未来」が見られなくなっていた気がします。
やはり定期的にこういった「再確認」の時間は必要です。
そして昨日、
里帰り出産で実家に戻っていた妻子を迎えに行って来ました。
過去、現在、未来が繋がった所で、
これから新しい生活の始まりです。
先週月曜と今日、明星大学の「自立と体験」という授業で講義をしてきました。
100人近い人数を相手に武術を教えるのは初めてでしたが、その都度
微調整を繰り返し、また一回目~二回目には新たに内容を練り直した結果、
特に今日はよい講義が出来たと思います。助手で同行した清水教練やTさん、
Nさんも積極的に働いてくれて助かりました。
講義内容は伝統少林拳のあらましをお話し、その後は全て実技です。
「立つ」、「呼吸する」、「意識を用いる」といった事柄を中心に、
少林拳ひいては中国の身体観を紹介していきました。
最後は学生さんたちが2グループに分かれ、集体で少林通臂拳を表演。
短い時間で皆さんよく頑張って覚え、元気に打ち切ってくれました!
先週の健身班で誰かが言っていたのを思い出し、
朝練功の公園で探してみたら咲いていました。曼珠沙華。
毎年同じ場所に咲いているので、これを見るとまた季節が一巡りした事を実感します。
そして兵器の練功メニューは拐子(大型トンファー)、眉斉棍と来て、
また偃月刀に戻ってきました。
偃月刀は当門祖師爺の凌斗(1872~1954)が得意とした武器。
中国では三国志の関羽が使っていて有名です。
偃月刀を集中的に練るのは久しぶりですが、これまで練ってきた徒手や
他の武器のお陰で前とは結構違った「順」の感覚。
以前より気持ちよく操れるようになりました。
改めての発見もあったり。
季節は巡る。
場所も同じ。
でも去年と同じ花はひとつとして無い。
マンション階段の角っちょに嵌まっていたのを息子が発見。
早速クワガタハンターの友人(本職は熱帯魚の飼育設備卸売)に
メールで写真を送るとすぐさま携帯に着信が。曰く、
「デケーじゃねぇか!」
「牙の湾曲が普通より真っ直ぐ」
「内側の刺が少ない」
え? そうかな? そうなの?
彼のブログにアップされているノコギリクワガタの写真を見ると……確かに違う。
が、しかしです。
素人の私でも牙の(角じゃないんだ)大きさや湾曲くらいまでなら何となく解ります。
でも「牙の内側の刺」までは全然気にしていませんでした。
というか、普通気にしません。
玄人の眼力というか情念に脱帽です。
と、そこまで考えて、我々のやっている伝統武術の世界にも似た所があるかなと。
例えば套路の起勢動作の僅かな違い。
ある動作が二回転するのか、または三回転するのか。
動作と動作の間にある小さな「過渡動作」の有無など。
正直、門外漢からすれば実にどうでもいいことだと思います。
結果として使えればそれでいいじゃないか、と。
しかし違うのです。
同じ名前で、動作構成もほぼ同じ套路であっても、ある鍵となる動作をどのように
打つか、もしくはその動作があるかないかでその拳が伝わってきた経路が判明する事も
往々にしてあります。
また一見同じように見える一つの動作の僅かな違い。
これはある伝承者が、その動作に含まれている意味をどの様に解釈していたかを
理解するのに大いに助けになる場合があります。
そんな事を常日頃考えて一つの套路(拳)を延々と練り続けていくと、
ある時何かのはずみで、その拳を現代にまで伝えてくれた師父、師爺、
そして祖師爺の人柄というか考えが、ふと自分に流れ込んでくるような感覚に
出会ったりするものです。
武術に限らず、伝統の芸事をやっている人には普通にある事ではなかろうか。
妄想と言われてしまえばそれまでですが(笑)、実際動きは変わってきます。
何せ気持ちというものが動きに大きな影響を及ぼすというのは、
現代科学でも当たり前に言われている事なのですから。
と、まあこんな風に、何でもない小さなネタで楽しくだらだら語れるものなのです。
好きだって事は。
今回はオチも何もありません。
中秋節快楽!
月は見えていますか?
鍼灸の往診先で施術が終わった後に蜂蜜生姜湯を頂いた。
普段は風邪を引いた時や寒い季節に飲んだりするのだが、この時期に飲んでみて心底ほっとした気分になった。
自分では注意しているつもりが、暑さ暑さでいつの間にか冷たいものばかり飲んで冷えていたお腹に有り難い一杯。患者さんに教えられる。
熱い中、更に熱くなるような練功をしている。
ふと一息ついた時に通って行く風が汗を気化させ、殊更に涼しく気持ちよく感じる。
多分道行く人たちには、熱い日の熱い風にしか感じないだろう。
幸せや有り難さの感じ方は人それぞれ。
珍しくテレビ番組の情報です。
来る8月10日(日)BS朝日の21:00~22:54で、
「カンフーの聖地へ 世界遺産 少林寺 奥田瑛二の鉄道とバスの旅」
という番組が放送されます。
私も少林寺及び少林拳関連のアドバイザーとして参与しました。
おそらくほんの少しだと思いますが、磨溝村の様子も流れます。
テレビの電波に乗るのはきっと世界初?ではないでしょうか。
乞うご期待~。
もう4ヶ月も経ってしまったので今更感満々ですが……、
3月に行った登封の写真をアップしました。
http://shaolin-net.com/huodong/1403_df.html
今までずっと、毎回何かしらの任務や目的があり、
それを達成する事が「成果」であるような滞在をして来ましたが、
今回はそういう事もなく、ただ行って、ただ会って、ただ練った。
そんなゆったりとした時間を過ごして来ました。
求めない、追わない。
だからこそ見えるものもあるし、得られるものもある。
そんな事を感じた2014年3月の登封でした。
後日談。
登封より帰ってから毎日の練功はとても楽になったし、
結果的に練功量も増えました。メデタシメデタシ。