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梅花剣

昨日は三鷹練功班で梅花剣を教えました。

普段は専ら棍ばかりを練っている当会に於いて、初めての剣学習者です。

この梅花剣は、剣ならではの細やかな操法と同時に少林拳らしい直接的な攻防技術を含んだ、なかなかに味わいのあるよい套路です。

刃筋を効かせてばさっと振れば斬れる刀と違い、剣は武器を持っていない手とのバランス、剣の重心の把握、手首の用い方、手の内の霊活(持ち手の変化)等々、細々とした要求があって初めての人には結構難しい武器であると思います。

しかし複雑で難しい分、徒手での手法にも通じる部分や、他の武器にも転用出来る技術があったりと、練り込んでいくと面白い気づきの多い武器でもあります。

この梅花剣は呂学礼老師から王宗仁師父に伝わったものです。他ではこの剣は見たことがないので、現在ではおそらく師父だけが保持しているのではないかと思われます。

こういった貴重な文化財産、大切に次の世代に伝えていきたいものです。これからも一歩一歩、確実に……。さしあたり、今教えている人にしっかりと伝授していきます。

ファイル 155-1.jpg
向かって右が呂学礼老師(1908~1989)。左が王宗仁師父(若い!)。少林寺の方丈室前にて。こうして世代を越えて技藝は伝わっていきます。

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