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カテゴリー「武術」の検索結果は以下のとおりです。

毎日の練功で見えてくる事

  • 2014/06/16 13:10
  • カテゴリー:武術

毎日、とはいかなくとも常日頃練功していると、その時々で様々なものが見えてきます。

ぱっと思い付くままに挙げてみると……、

・股関節の情況:可動の具合や強さについて
・関節のの締まり具合、もしくは緩み具合
・呼吸:深いか浅いか、持続力、回復力
・発声:声は高いか低いか、声量はどうかなど
・眼神(目の働き):視界の明るさ、視線を移動する速度と範囲、視線を保持する力
・様々な動作の協調性

等々。

これらは普段の練功の中で自然に得られる情報(感覚とも言える)です。
ある程度継続して練功していけば、徐々に解ってきますし、
経験を摘めば積むほど、得られる情報の精度も量もアップしていきます。

そしてこれらの情報を元に、その時々のコンディションの善し悪しを判断できますし、
もう少し専門的に学んでいけば、中医学の理論を参照して現在の身体の傾向を
大まかに把握、改善の方策を練る事も出来るようにもなってきます。

大切なのは継続して、定期的に繰り返すこと。
要はデータの積み重ねです。
そして自分の基準となる点を見つけだすことです。

また先日のエントリーにも挙げた「正しい形」に沿っているかどうかも、
判断の大切な基準になります。

形が決まってきた

今日の三鷹練功会In小平はTさん、Hさんの師姐妹コンビ。

二人共に形が綺麗に定まってきました。

形(フォーム)が正しければ、身体は正しく鍛練される。

身体が正しく鍛練される事は、正しい力(勁)が使える様になる第一歩。

正しい形、正しく鍛練された身体、正しい力。
一定のレベルにまで来れば、多少形を崩しても力は出るし、
崩した形から技によい変化が生まれる事だってある。

正しい形を意識して練功するという事は、自分の伸びしろを作っていく事。
そして個々の動きから全体を貫く原則を知っていく事。

はじめは窮屈に感じるかもしれないけど、しっかりと形に沿って練れば
身体は変わって意識も変わって、段々上手になる楽しみが出て来る。

ちなみにここでの「正しい」とは、
門派の規矩(きまり)もしくは師父の要求に沿っていると言う事です。

もちろん門派や指導者が違えば個々の「正しい」は異なって来ます。
それぞれ全体的な背景、成り立ちが違うのですから、個々の違いを見て
正しい、正しくないを言う事は出来ません。

贅沢三昧

今日は一日丸々休み。
朝は徒手を練り、午前中は武器を練りと、大変贅沢に過ごしました。

先日から始めた拐子(大型トンファー)。一時間振り続けたら、親指付け根の
皮が擦り切れました。棍ではまずそんな事はないので、まだまだ修行が足りん、
という事でしょう。棍でも刀でも何でも、持ち手の力加減、手の内が一番大事。140522_070619.jpg

 

「拳打一条線」
少林拳の動作路線は真っ直ぐ一直線です。
外で練功すると地面に跡が残るので、自分の「クセ」がよく解って面白いです。
140522_074728.jpg

実際の攻防でもまず、相手との最短距離=直線を意識します。
もちろん現実には直線でない動きも沢山ありますが、気持ち
は常に自分の中心を以て相手の中心をロックオンするような、
集中した意識を持ち続けます。

実際の所、相手に真っ直ぐ踏み込む、真っ直ぐ打ち込むというのは
訓練を積んでいないと難しいものです。真っ直ぐだと思っていても、
衝突の直前で身体が無意識に「ずらして」しまいます。

真っ直ぐ相手と向き合う事が出来れば、それを意図的にずらしたり
外したりするのは容易な事。

少林拳の套路が真っ直ぐばかりなのにはこういった意味も含まれているのです。

初心者と中級者の違い

  • 2013/07/20 17:19
  • カテゴリー:武術

初心者と中級者の違い。
色々ありますが……。

自分の練功内容ををデザインできる能力が鍵かなと。

例えば30分なり一時間半なりの時間が出来たとして、ぱっとその時間内で出来るベストの練功内容を思いつける能力。

如何に練功へのモチベーションを高め、かつ自分のテーマに沿った内容をその時々で組めるか。

これが出来れば練功は楽しんで行えるし、その効率も非常によくなります。

もちろん技のレベルも大切ですが、私としてはこういう能力のある人が、本当の「中級者」と呼べるのではないかと考えていますし、同盟会ではそういう人を育成したいと思っています。

王宗仁師父の映像

  • 2013/02/27 13:55
  • カテゴリー:武術

昨年10月の登封滞在時に撮影した、王宗仁師父による長護心意門拳・七星拳の全套及びそれに付随する単練動作の映像より。

ファイル 225-1.jpg
ファイル 225-2.jpg
ファイル 225-3.jpg

数年に渡ってお願いして、昨年やっと撮らせて頂きました。

今では少林寺・登封地区でも、見られるのはスポーツ競技化された現代少林拳ばかり。こういった昔ながらの、武術としての少林拳を打てる拳師は本当に希有となりました。

源は元代の緊那羅王からと言われ、凌斗祖師爺~王頂一師爺~王宗仁師父と受け継がれてきた伝統少林拳を、まだ自分が原型の味わいを失わずに打ち切れる年齢のうちに後代のため映像として残しておきたいという師父の思いもありました。

貴重な文化遺産。

もちろん映像だけでなく「実」の方も(むしろ実の方こそ)、しっかりと後々の世代に護り伝えていかなければと思います。

謹賀新年

  • 2013/01/01 21:37
  • カテゴリー:武術

ファイル 212-1.jpg
新年明けましておめでとうございます。

今年一番の初練功は久々に拳を打ちました。

長護心意門拳と七星拳、それと磨溝伝の小洪拳と老洪拳。

年末しばらくかけて根節功で地盤を造り、鉄棍で腰背を鍛練してきた甲斐あって、我ながら充実感のある拳が打てた感じです。

初打ちとしては幸先のよいスタートかなと。
しかし本番はこれから。この一年でどれだけ功夫が増せるか。今年はより意識的に練功に取り組んでいこうと思います。

自主練

  • 2012/12/29 22:22
  • カテゴリー:武術

師走はなにかとばたばたしており、今日は久しぶりに自分のためだけに練功時間が取れました。

こんな時はじっくりと単勢。

十字通背、探馬捶、板手、白猴洗臉、抜歩炮……。

套路は長護心意門拳と七星拳。

時間があると、どの動作も全くの誤魔化しや妥協なくじっくりと味わって練る事ができてとてもよかったです。

練功後は近所のファミレスで来年の計画を練り。

年の瀬のこの時期ならではでしょう。来年一年を大きく展望する事ができ、あれやこれやと楽しいアイディアが次々と浮かんできました。

まだ今年も二日あります。
この二日を大切に過ごし切り、また来年は大きな進歩・発展の一年にしたいと思います。

ファイル 210-1.jpg
●少林寺塔林の朝 (2008年撮影)

秋の夜・練功

  • 2012/09/05 00:32
  • カテゴリー:武術

溜まった雑務の処理と考え事をするために近所のサイゼリヤへ(家だと子供が「遊べー」と来て進まないのです;)行った所、中学生で一杯。なんでも文化祭の準備云々らしいので結局公園にノートPCを持っていってやる事に。

一件片づけてちょっと動き。また一件やっては動き。身体が動かないと脳味噌が働かないたちなので、このやり方は結構はかどります。

柔功の後、格手(実戦・応用)の動作を一人練功。それから套路をいくつか練りました。格手訓練の後に套路(型)を練るとかなりよい感覚が得られます。套路全体がバージョンアップされたような感じです。

套路は門派の動作原理・原則の体現であり教科書であるので絶対に外せない練功内容なのですが、ややもすると「形式主義」に流れ易い病気があります。これを格手訓練を通じて「機能主義」に引き戻す事によって、套路が本来持っている「勢」が活き活きとしてくるものです。

今日は歩法を中心に練ったので、套路中での足運びが速くなり、結果として打法に速度と安定感が出せました。そしてこのよい感覚をまた対人練習に活かすと言うように、套路(型)と格手(実戦)がよい意味でリンクしてくると、練功が俄然楽しくなってきます。

お陰で今日もよい練功が出来ました。こんな素晴らしいシステムを作ってくれた門派の先達に感謝感謝です。

身体を造る

  • 2012/05/02 21:52
  • カテゴリー:武術

今日は久しぶりに時間が空いたので自分の練功をしようと思ったところ、またもや雨……。しかし最近じっくりと課題を掘り下げる家練功も気に入っていたりするので、これはこれでよしです。

今日は小武功を中心に練功を組み立ててみました。

この小武功、見た目には普通の気功体操のちょっと腰が低くてきつい版くらいにしか見えません。動作も至って簡単。第一勢は馬歩になり腰に拳を置いた状態から左右の穿掌を出し、その次は左右弓歩を作り、やはり穿掌を行うというもの。その後の動きも比較的平易で、合わせても十動作に満たない位です。

しかし実は、この小武功には武術の実用に必要な架勢を作り、呼吸と全身の協調性を養う強力な鍛錬法が含まれています。また練れば練る程にその効果は高まっていきます。動作は簡単でも、そこに少林拳の動作原則(要点)を総合的に入れ込んで練るのがポイントです。

実際自分も学び始めた当初はそれほどのモノとは認識していなかったのですが、今ではすっかりお気に入り功法の一つです。お陰で散手の攻防も随分と楽になりました。

こういう身体を造る鍛錬法や理論が充実しているのも、中国武術ならではの特長だと思います。

ファイル 167-1.jpg
小武功の動作をを示す呉風高老師(2010年3月)

家練功

  • 2012/04/03 21:03
  • カテゴリー:武術

今日はちょっとした時間が出来たので、練功しようと思って外に出たら雨。そうそう、予報は嵐でした。

なので今日は家に戻って部屋練。やった内容は以下の通りです。

圧腿:腿と股関節周りを緩め開く。
原地踢腿:股関節の可動チェック、足上げ時の重心チェック。
十字通背:基本姿勢鍛練、肋部および肩膀を緩め通背を作る。
小武功:下盤+呼吸の鍛練、全身の筋を伸ばす。
鉄棍:全身を協調しての発力を鍛練。
打拳:突き動作を数種類。上記鍛練の総合的な確認・評価として。

狭い室内なので出来る内容が限られているのと、いつものように動き回らないので、自身の動作とじっくりと向き合いひとつひとつチェックする事ができ、正味40分程度と短い時間でしたが、内容の濃い練功が出来ました。

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