師父
- 2012/09/21 00:42
- カテゴリー:日常
毎年10月に実施していた当会学生を連れての少林寺・登封研修旅行。今年は情勢不安のため、やむなく中止となりました。
そんなこんなで師父に昨日電話したのですが、師父は普段と全く変わらぬ様子。報道で見る中国国内の緊張感はどこ吹く風。
研修旅行取りやめの報告には、「今回のことは残念だが、これは国家間の事。我々の友情には関係ない。次回皆が来るのを楽しみにしている。それまでよく練功を積んでおくように」との言葉。
そして「お前一人で来る分には問題ないさ、家に泊まればいい。昨日も誰それが、『川口はいつ来るだろう』と話していたところだ。 何?車(師父の車はトヨタ製です)? 何ともないぞ!」と。
常日頃「功夫に国境無し、武林是一家」と言って何よりも人情を大切にする師父ですから、こういったリアクションは予想していたものの……。
日中関係が緊張を高め、政府間だけではなく民間にまで冷たい風が吹き抜けている昨今。考えるとどうしても心に暗雲立ちこめる気持ちになりがちですが、やはり実際に声を聞いて、理屈抜きに心底ほっとしました。
いくつになっても父母は有り難いものであるように、師父もまた本当に有り難い存在です。 早く両国間の関係が改善され、誰もが楽しく往来できる時が戻りますように。
師父も若いが自分も若い。時の長さを感じます。