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カテゴリー「練功日誌」の検索結果は以下のとおりです。

じっくりと

今日は贅沢に時間を使って、じっくりと自分の練功が出来ました。

お陰で新しい気づきもあったり、また3月の登封行きでは師父にはこれを伺おう、あの老師にはこれを検討して頂こう等々、色々と研究課題も出てきました。

インプットとアウトプット。
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陰手棍・眉斉棍講習会

昨日は午前・午後と一日かけて、陰手棍と眉斉棍の講習を行いました。

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陰手棍と眉斉棍は同じ少林門でも出所の異なる二つの棍術套路ですが、合わせてみるとちょうど陰陽のように好対照な特長を持っています。

陰手棍は身体も棍も大きく使い、棍の重さや遠心力を十分に利用して力を発揮します。そして眉斉棍は小さい動作で中節を圧縮するように鍛練し、そこから身体に近い所で強く力を発します。


もう何年も前に撮影したものですが、後半が陰手棍(一部)です。


一日で套路ひとつを丸々覚えるのは大変だったと思いますが、参加した皆さんはいずれも集中力を発揮して、どうにかディティールを掴んで最後まで通して出来る所……絵で言えば描いたものが一応イヌかネコかは判別できるくらいのレベル、までは到達することが出来ました。

もちろん駆け足で進んだのでまだまだ足りない部分が多くあり、そこは今後も継続してフォロー&レベルアップを行っていきます。

陰手棍と眉斉棍。いずれもよい棍なので、是非とも大切に練り込んで、得意なものの一つにしていって欲しいと思います。

練功三昧

この連休は、土曜日→健身班&武術班、日曜日→特別研究会、月曜日→棍初心者講習、今朝→個人教授と武術三昧で駆け抜けました。

年が変わり新鮮な気持ちであるからか、いづれに参加された皆さんも意欲が旺盛、意識が明瞭。お陰で非常に有意義な練功が出来ました。

そして今日、午後からの仕事前。ちと疲れが出たのか少し眠かったので、コンビニで普段は飲まないコーヒーを買いました。

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店員「袋ご利用になりますか?」

私「いいえ結構です」

店員「いいお声なさってますねえ」

初老女性の店員さんでしたが、詩吟かコーラスでもなさっているのでしょうか。

単に私がイヤホンをしていたので声が大きくなっていただけかも知れませんが……、予想外のお声掛けにこちらが元気を頂きました。

また今月後半は普及講習会と陰手棍・眉斉棍講習会。止まらず頑張ります。

初打ち

今日は午後から同盟会の初練功会。

そして今月は二回、棍の講習を武術班向けに行います。
一回目は初心者講習。二回目は陰手棍・眉斉棍講習です。
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棍と言えば少林。少林と言えば棍。是非深めていきたいものです!

12月2日(日) 伝統少林拳普及講習会

門外向け、基本的にメンバー固定の講習会です。

今回はいつもの中野の施設が取れなかった為に戸山公園で行いましたが、幸い天気は晴れ。気温も暖かで外での練功を気持ちよく満喫出来ました。

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この講習会のコンセプトは「持ち物は少なく、功夫重視」と設定しています。

実際、「何々拳をやって、それを覚えたら次は何々拳」というように套路のバリエーションばかり増やしてもあまり意味がありません。少林拳的動作の規矩(原則・ルール)を理解し、そして現実的な功夫を積まなければ套路も用法もお飾りになってしまい、武術としても健身としても、単なる自己満足で終わってしまいます。

普及講習会に参加の皆さんはいずれも他で経験のある方でもあり、また月に一度という限られた条件でもあるので、本講習ではより精選した内容で集中的に功夫が積めるように内容を構成しています。

なので初心者が喜ぶような派手なデモンストレーションも無し、次々と目新しい内容を学べるようなサービスも無し。とにかく本来の少林拳がしっかりと身に付くよう、毎回皆さんも頑張って着実に練功に励まれています。

今回も天候に恵まれた戸山公園で、少なくとも三分の二は柔功と架勢、内功をじっくりと練り込みました。

●架勢
1.左坐山勢(馬歩)
2.左十字通背勢(弓歩)
3.左金鶏独立勢(独立)
4.右坐山勢(馬歩)
5.右十字通背勢(弓歩)
6.右金鶏独立勢(独立)
7.収功(意守丹田・呼気発声)

簡単な一連の動作ですが、一条線・抓地・丹田・正身・頭頂・眼神・呼吸・協調などなど、細かな要求があります。

練り始めは腿がつらいばかりですが、功を積み重ねる内につらさの中にも心地よい充実した感覚が味わえるようになってきます。またこの訓練で力を養うと、立ち方・動き全般の質が変わり、套路や用法のレベルも自ずと底上げされていきます。

ちなみに本講習会では套路については少林門の母拳である小洪拳(小紅拳)を練っています。少林寺・登封地区に広く普及している拳ですが、いくつかの段階を経て少林拳の特長を全面的に学べるよい套路です。

この日は最後の三分の一の時間で第二節を学習しました。かなり駆け足でしたが、先にじっくりと基本を練っていた事もあり、皆さんあっという間に第二節の半分以上を覚えてしまいました。

***

本年の普及講習会はこれでお終い。講習会後は戸山公園から大久保を通って新宿まで散歩がてら歩き、博多料理のお店で楽しく忘年会を行いました。

参加者の皆さん、また来年もご一緒に伝統少林拳を練功できるのを楽しみにしています!

通常練功

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通常通りの練功。
通常通りのご飯。

メニューは同じでも、練る(食べる)人の段階が変われば、味わいは変わる。

●健身班
子供多数、大人一人。

大人は炮拳の頭八勢をじっくりと。
截把、左右捶、掏心捶。

子供は連環拳、通臂拳、小洪拳。
ビデオを撮って観賞。
それぞれ新套路の続き。

自分たちの動作をビデオで見る子供達。花のよう。
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●武術班
体育館が国体で使えないので公民館のホールで。

・槍手(又名「伸手要銭」)

・拧把(後半圏)→金絲纏腕
・拧把(前半圏)→托肘、或いは圧肘

・陰手棍:撩・劈

・抓功:定歩・活歩

自由のための不自由

荻窪教室、本日の練功内容

・四種基本動作:烏龍盤打・截把・斜形・十字捶
 ゆっくりと、かつ力が途切れないように(慢而不散)

・推掌対練
 拮抗する力:安心する感じ
 刻一刻の、力の質と方向の調整
 腕は心(ミゾオチ)から伸びている

・槍手対練
 槍の穂先と穂先を合わせるような:精密・緊張感
 線の意識:奪わないし、奪われない
 腕は背中から伸びている

・槍手対練からの遊戯(あそび)
 不安定を前提とした安定
 変化の可能性

先日の集中練功会に参加した内の一人が、ここ数回で随分見違えたのに感心しました。本人も何かを掴んだ実感があったようです。

こういう変化は実に嬉しいです。

掴んだものは動作の規矩(道理とも言えます)。規矩があって初めて自由になれるし、そこからの発展を楽しめます。

台風一過

今朝は正に台風一過。雲一つない晴れ空に、からっとした気持ちのよい空気。

朝練功の気持ちのよい事と言ったら。

お陰で今朝もいくつか気付いたことがありました。まだまだこの道は奥深く、変化に富んでいます。

毎回同じ事を練っていても、いつも変化があります。もちろん、コンディションや練功不足によって「後ろ向きの変化」もあるのが現実で怖いですが、それでも意識を持って続けていけば結果として前には進んでいけます。

一日練一日功、一日不練十日空。
天天練日日功、天長日久武藝精。

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集中練功会

昨日は当会初となる、午前午後二部構成の練功会を行いました。

午前二時間/昼休み一時間/午後二時間と、普段の練功と異なり時間に余裕があるため、ひとつのテーマをじっくりと掘り下げる事が出来ました。

今回はテーマはずばり「中節」です。

少林拳では人の身体を、足は根節、胸腹は中節、手肘は梢節という三節に分けて捉えています。ちょうどそれぞれが大木の根っこ、幹、枝葉に相当するという考え方です。

根節功は即ち下半身の功夫(強さ)であり、武術では全ての基礎として一番に大切なものとされています。

しかし今回取り上げた中節もまた、動きの質そのものを司り、根節に勝るとも劣らない重要な役割を担っています。ですが形として現れやすい根節に比べ、中節はなかなか見ても理解しづらく、自分の動きとしても実感するのにはそれなりの鍛練を要します。

実際の所、先生の動きをよくよく見て真似しているつもりなのに、どうしても動きのリズムが掴めない。またいくら練習しても、いつまでたってもひとつの動きがしっくりこない、決まらない。こういう人は大抵中節が働いていないため、それを意識して鍛練出来るようにしてあげると、がらりと動きの質が上がる場合があります。

さて、練功の内容はというと。

まずは中節の動きをいくつかのバリエーションで表し、動きの中で感覚を味わいながら身体を徐々に開いていきます。これが結構苦しい。背中だ、あばらだ、みぞおちだとあちこちがギシギシ悲鳴を上げます。普段それらを意識して動かす事など全くなかったのですから当然です。

少林拳は元々嵩山という山あい発祥の武術です。嵩山の人々は古来より日常的に山を登り降りし、農業を生業としています。その日常的動作の中には様々な動きのバリエーションが豊富に含まれています。却って我々現代日本の都市生活者は……せいぜい肘から先を集中的に使うくらいで、特に身体の幹となる部分の動きは必然的に貧しいと言わざるを得ません。

ですから我々が少林拳を練習するには、まずその前提となる身体条件のギャップを埋める補助訓練が必要なのです。


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ある程度中節の感覚が実感出来たら、今度はいつも行っている武術の動作で、中節がどう働いているかを検証していきます。捶掌、十字通背、衝天炮、老虎大張嘴……なるべくシンプルで中節の動きが解りやすい動作を選んで、推す、引く、挙げる、下ろすなどの力の具合を、時に相手を置いて試しながら理解していきました。

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練功の合間の農作業(笑)。
これは少林拳の発祥地である嵩山では欠く事の出来ない日常動作です。「鍬で土を耕す」、「掘って投げる」、「大竹ボウキで地面を掃く」などの動作中に、重要な中節の動きがダイナミックに含まれています。


また午前中と午後の練功の最後15分は、小紅拳の套路を皆で繰り返し打ちました。中節や農作業の練功で得た感覚に従いながら、じっくりと動作を紡いでいきました。半日練功を経て、皆の動きも目に見えて質が変わってきました。特に午後最後に打った小紅拳には、前にはなかった深みが少し、出てきたように見えました。


参加者の皆さんもそれぞれの手応えを得る事が出来たようで、「いままで解らなかった意味が、少し解ってきました」、「勉強になりました」との感想が聞かれたり、また「毎月あったらいいですね」という声もあったり。

合宿や中国研修は行っているのに、なぜこの様な集中練功会をやっていなかったのか、逆に不思議です。毎月は無理にしても、これから2~3ヶ月に一回くらいのペースで実施してもよいかなと思いました。

以上。
参加の皆さんお疲れさまでした!

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練功会終了後は国分寺に繰り出し、串焼き屋さんでまだ明るいウチから乾杯! ここでも皆さんと色々話が出来て楽しかったです。

写真は「ぼんじり8兄弟」の図。

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