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カテゴリー「練功日誌」の検索結果は以下のとおりです。

練功日誌 個人教授

今朝は近所の公園でHさんと練功。

Hさんは元々土曜日の武術班に入門したのですが、治療家としての本業が忙しくなかなか練功会に来られない、しかし本人は非常に熱心でやる気があるため、家も近いこともあって月に2回ペースで個人教授をすることにしました。

柔功で身体を暖めてから単練。まずは十字通背の動きを復習・検査しました。年末年始となかなかスケジュールが合わず2ヶ月近く開いていましたが、しっかりと課題を鍛練していたのでしょう。2ヶ月という時間に見合った身体の変化が見られたので、いくつか形を修正してすんなり発力の練習に入れました。

一通り十字通背を練った後、初めての動作である順通背と白猴洗臉を行いました。順通背は十字通背とは反対、順勢での発力。そして白猴洗臉は独立勢(片足立ち)での発力が入ります。いづれも動作の形はさして難しくありませんが、勁道(力の道筋)が出来るのにはやはり時間をかけた練功が必要です。

そして今日からは更に功夫(鍛練によって身に付く力)の修得を加速するために、棍の鍛練を始めました。まずは「撩」と「劈」の二法。撩は下から上にはね上げる、劈は上から下に振り下ろす動作です。

棍の基本動作は見た目ほとんど農作業。武術と言うより仕事です。

少林寺のある登封は嵩山という山岳の中に位置します。ちょっと出掛けるにもひと山超えていくのは当たり前。そして多くの人が農業に従事しており、鍬や鋤は普通に扱います。

ですから現代日本に住み、どちらかというと頭脳労働の多い我々も、こういった農作業的動きを鍛練するという事は少林拳を理解するのに非常によい助けになります。

案の定、ひとしきり棍を振った後に徒手で十字通背をやってみたHさんの動きは、始めのそれより格段に「実」のあるものになっていました。


皆でずんずんと勢いよくやる練功も好きですが、こういう少人数でじっくりと進める練功も実によいものです。

今日の練功 健身班

今日の健身班はいつもの体育館の近所の公民館。練功時間も少年部と成人部と分けての二部構成(普段は同じ時間帯で練功しています)。

今日の面白かったこと。

練功の後半。子供達をいくつかのグループに分けて「先生はこっちを見ているから、その間自分たちで○○拳(グループ毎の課題の拳)を練習しておくように。後で見に来るよ」と言い渡したものの……。

正直みんな真面目に自分でやるかいな、とあまり期待はしていなかったのですが。ふと振り返って連環拳グループの様子を見ていると。

やってる! しかもちゃんと号令をかけて皆で揃って。
ちょっと感動しました。偉いぞ君たち、先生は嬉しいヨ。

しかしよくよく見ていると……。

全員で号令をかけて、全員で動いている?!

へえー、そんなやり方もあるんだ。いや、普通あり得ません。
何というか、笑っちゃいました。
でも不思議とちゃんと揃って、ちゃんと打てているのでOKです。

ああ、今日もカメラを持っていったのに写真は撮れませんでした。練功に忙しくて、とても撮っているヒマありません(;)。

初練功会

今日は同盟会の初練功会。

健身班は今日は珍しく少年部・成人部の二部構成。

少年部。
いつもは元気に動く事を重視してスルーしがちな「ちょっと」細かい点をやり直しやり直し練り込みました。「ちょっと」少年少女の皆には小難しかったかなとも思いますが、たまの機会なので敢えて。

成人部。
柔功・連環拳・内功・炮捶・陰手棍をほとんど休み無し。細やかな説明・誘導ほとんど無しで「しっとり」と。ただ観て・ただ動く・感じる。こういう練功もたまにはいいでしょう。

武術班。
柔功・単勢・套路・対打・兵器・功法。ある意味淡々と。しかし負荷はしっかりと。中級者以上は各々課題や相手を見つけて練功が出来て来ています。今日は上田教練がまだ帰郷中なので、初級二人に連環拳の講習。実際に人を打てる動作で套路(型)をやるというのは疲れたでしょう。でも実際に人を打つというのはそれほど難儀で思い通りに成らないものなのですネ。

武術班練功後は思いつきで新年会。
少人数でしたが、それぞれの面白い話や武術への想いが聞けてよかったです。そういえば去年の忘年会の時に「太祖長拳がやりたい」といったNさんは、今日から本当に始めました。言ってみるものですね。今日の新年会でもIさんが「梅花単刀をやってみたいんです」と言いました。確かに、私も師父に普段聞きづらい質問なんかをお酒を飲んでいるときに聞いたりしていたなあ、と(笑)。

なんにせよ、中堅クラスからそういった積極的な要求が出てくるのは歓迎する所です。ただ口を開けていて食べさせて貰ったものは時がすぎれば雲散霧消してしまいますが、自分が苦労して学ぶに到ったものは想いと共に、しっかりと身に付くものです。

梅花単刀

今日の武術班。

上田教練、清水教練そして当会最古参の佐藤さんと、久しぶりの古手メンバーが揃いました。彼らが集まるとやはり練功会の雰囲気もぐっと厚みが増してきます。

最近は19:00~21:00の練功時間を4つに区切り、1:全体で柔功、2:徒手套路、3:対打套路および格手の基本、4:兵器および功法(様々な鍛錬法)と言う中で、各々がメニューを組み立てて練功しています。

今日は兵器の時間、新たに高校生Iくんに刀を教え始めました。
功夫会の終わった次の週、自分から「刀を教えて下さい」と申し出てきました。きっと功夫会でのろくろう先生の演武に魅せられたのでしょう。当会で刀を扱える人は少ないですが、やる気のある人が学ぶのは歓迎する所。今日は「刺」、「劈」、「緾頭過脳」という刀術の最も重要かつ基本的な三法を教えました。

刀の一番の特長は、何と言っても「斬れる」という事。どの動作でも刃筋をしっかりと立てて、身法(身体遣い)に随って刀を操作しなければなりません。当門に伝わる刀の套路は「梅花単刀」と言います。動作数はそれ程多くはなく、複雑奇抜な動きもありませんが、なかなかに攻撃的な風格を持った套路で、私個人としては結構気に入っています。折角当会で珍しく「やりたい」という人が出てきたのでしっかり教えて、Iくんにも是非ともマスターして貰いたいものです。


これは刁山多老師の梅花単刀で、少林寺・登封地区でよく普及しているもの。当門の梅花単刀はこれと構成はよく似ていますが、個々の技法で異なるものが幾つかあります。

そういえば……。

当会では陰手棍・眉斉棍・六合棍などの棍術をやる人が殆どで、その他の兵器を出来る人が本当に多くありません(棍は少林門の代表兵器ですから仕方ありませんが)。目下、梅花刀が一人、梅花槍は一人と半分(やりかけのまま)、梅花剣が二人、大刀に到っては私以外誰も出来ません。考えるとこれはもったいなさ過ぎます。

来年は少しこれらの兵器たちも有志がいれば積極的に公開・普及していこうかなと考えています。

あ、課外授業で九節鞭や縄鏢なんかもいいかも。

武林是一家

伝統的な武術の世界に身を置いていると、時に予想もしないような出会いに遭遇する事があります。

私自身はどちらかというと王宗仁師父の導きで、その道の「大先輩」にお会いして、有形無形の教えを頂く事が殆どだったのですが……。

昨日は私の「侄子」、つまり甥っ子に当たる若者が練功会を訪ねてきました。

聞くに彼の師父(師匠)はかつて王宗仁師爺に就いて学んだことがあると。つまり私と彼の師父は兄弟弟子に当たり、彼から見て私は「叔父」に当たると云う訳です。

少林寺・登封地区でしたらそういった「親戚筋」と出会う事も、そう珍しくはありませんが、まさかここ日本の東京で会うことになろうとは……。

現在彼は東京在住。昼間は学校で日本語を学び、夜はアルバイトをして生活費と学費を稼いでいます。前回彼が帰国した時に、彼の師父から私の事を聞いて、今回連絡をしてきたとの事。

武術の俗語に「人は知らずとも、拳は近しい」とあるように、会ってみれば初対面でもやはり同門。少林寺・登封の話題や武術について大いに盛り上がりました。伝統少林拳も学び、また一時期少林寺武僧団にも在籍したことのある彼は、さすがに身体はよく動くし、よい感じの拳を打ちます。

また、当会の練功を見て「今、少林寺・登封でもこういった教え・練功を実践している門は非常に稀です」と感想を述べていました。

「武林是一家」
武術を学ぶ者は一つの大きな家族のようなものである。
そんな言葉を実感を伴って思い出した、昨日の練功会でした。

ファイル 202-1.jpg
後列向かって左側が彼の師父・劉偉。私の師兄になります。
実は先月登封を訪れた際、会って一緒に御飯を食べたりしていたのでした。
これも御縁です。

前列左側は耿合営老師。右側は王宗仁師父。
耿合営老師は王宗仁師父と同じく少林十大拳師の一人。1980年には日本の武道団体の招聘によって来日された事もある、少林門の名師です。

9月13日 三鷹練功会

三鷹練功会は人数が少ない分、テーマを決めてじっくりとそれを練り込むことが出来ます。

少林拳の「柔功(じゅうこう=中国語ではロウゴン)」と呼ばれる練習法は、単にストレッチで身体を柔らかくするだけではなく、同時にバランス感覚や中節~今風に言うと体幹を強化するのに非常に効果があります。

三鷹に来ている彼も数ヶ月前からこの練功を始めた所、今までふらつきがちだった各動作に段々と芯が通って来て、力強さも出てきました。

ファイル 194-1.jpg

写真を見た本人の感想。

「思ったより(架勢が)高いですねー」

その通り。殆どの人が自分で「これ位」と思っている姿勢は、実際の姿勢よりいつも「やや」高めになっているのです。

これに限らず、自分の感覚と現実のギャップを埋めていき、正しいかたちや動作に導いていくというのが、練功の中で重要な作業となってきます。

「それでも、架勢の基本的な要求は割としっかり出来ているよ」

「重心自体も浮ついてはいないし、あとはそのかたちのまま、もう少し沈めばいいんだ」

と私……。

って、よく見たらカメラ目線じゃないか(笑)。
携帯で見たときには気が付かなかった……。

解っている人

最近、当会の学生の中で明らかに功夫が伸びてきている人がいる。

先日、その人が基本功をしている動作を見て、「お、解って来ているな」と思いました。

自分に何が必要で、それを得るためにはどんな鍛練をすればよいのか。これが解ると、たとえ他の人と同じ基本功をやっていてもその質が全然違ってきます。

功法・套路・実用がリンクし、ぐるぐると動き始める瞬間です。

ファイル 193-1.jpg

練功日誌 9月8日 健身班

大人は套路の細かい部分を掘り下げて。

「一片」という身体をひとまとまりにして使う方法。言ってみれば身体の隅々にまで微弱なの緊張感というかテンションを持たせる要求です。言うは易し、どうしてもある箇所で途切れてしまったり、ある部分がお留守になってしまったり。

「全身」と言うとあまりに抽象的で感覚が湧かないので、まずは「三節」を頭に浮かべてやるとよいでしょう。

手--梢節 手-梢節の梢節、肘-梢節の中節、肩-梢節の根節
身体-中節 胸-中節の梢節、鳩尾-中節の中節、丹田-中節の根節
足--根節 足-根節の梢節 膝-根節の中節、胯-根節の根節

正直これが完璧に出来たらたいしたレベルな訳で……。いきなり全ては無理にしても、これを意識するのとしないのとでは動きの質が全然違ってくる(芯が通る)ので毎回の練功時には忘れないようにしたいものです。

***

子供達は11月の表演会に向けて連環拳や通臂拳の練習。
こちらはとにかく元気よく、キレよく動けることを主眼としています。弓歩や馬歩の架勢(姿勢)は注意している時にはきちっと取れますが、疲れてきたり気が抜けるとまだボヤけて来てしまいます。

それでも自分たちで「よい表演をしよう」という意識は結構あるので、回を追う毎に上手になって来てはいます。まだ時間はあるのでこれから力量・速度をアップしていきましょう!

ファイル 191-1.jpg

今日の練功

今日はいつもの体育館が行事で使えなかったので、健身班は体育館近くの公民館で、しかも初めての和室。

使ってみればちょっと広めの旅館の一室(?)みたいで意外と落ち着いてよい感じで練功できました。前半は人数が少なかったので、少人数でみっちりと特訓。普段やらないような細かい、しかし根本的な部分にじっくり取り組めました。

夜の武術班は久しぶりの屋外です。しかし期待していたグラウンドのナイターは点灯しておらず、公園の一本だけある街灯を頼りに暗闇練功でした。

11月にある表演会を見据えて、小洪拳と炮拳の二班に分けて練功。一人づつ、細かい部分を修正しました。その後は陸合拳対打と、格手の基本をしばし。この季節は夜は気持ちの良い風が吹き、練功も集中して行うことが出来たと思います。やはり自然に触れながら拳を練るのは爽快です。

7月28日 健身班・武術班

健身班・武術班共に暑い中でもしっかりと意識レベルを保持し、よい場の「気」でもって練功に取り組むことが出来ていました。

その場にいる各々が、自分の時間、師兄弟の時間、場の時間。これらを上手に使って練功しようと言う共通意識を持っていると、その場の「気」は相乗効果で水準の高いものになり、練功の効果は何倍にも向上してきます。

毎回、疲れても終わった後に充実感・気持ちよさのある練功を心がけたいものです。

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