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カテゴリー「練功日誌」の検索結果は以下のとおりです。

7月26日 三鷹練功会

今日も暑くて溶けるかと思いました。

練功開始の直前にざあーっと夕立が降ったものの、止んだらすぐに地面は乾いていました。

小学生は既に夏休みに入っているのですね。学校がなかったせいか、今日はいつもより割り増しで元気がよかったように思えます。

棍は陰手棍。
少林棍の基本的な技法が網羅されていて、なかなかに優秀な套路です。ちなみに同盟会では昔ながらの太い棍を使ってやります。特に三鷹の彼の使っている棍は、長さこそ身長に合わせて切ってますが、太さは大人が使うのと殆ど変わりありません。

実際、小学生でこのサイズの棍を扱うのは簡単ではありません。拳(徒手)もそうですが、殊に武器は各々の特性に合ったものを練るのが一番です。そういう意味で、彼には棍がよく合っていたという事なのでしょう。

7月21日 武術班

動けばやはり暑かったですが、それでも一時期の蒸し暑さに比べれば随分と練功しやすい気候でした。

ここしばらく毎回必ずやっているせいか、陸合拳対打がいい感じになってきました。特に対打は相手がいないと出来ない練習なので、出来る時によくやって相対のカンを磨いておく必要があります。

さて次回からは第一節までの人は第二節、第二節までの人は第三節の学習を開始しようと思います。

第二節は「飛脚」、第三節は「圧肘」。第一節「踢一還三」の基本の上に特徴的な数動作がプラスされます。お楽しみに!

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●練功後にいつもの中華やさんに。写真は「カツカレーラーメン」。メニューにないのですが、無理を言って作ってもらいました。ガッツリ美味しかったです。

練功日誌 6月16日・武術班

第五週のため、いつもの体育館ではなく体育館裏のグラウンドでの練功でした。

場所も変われば気分も変わる。この日の始めは全体で基本単練をじっくりと練りました。順歩捶、十字捶、馬弓捶、僕歩十字捶などの突き技のバリエーション。そして十字通背(弓歩)、二郎担山(馬歩)、双陰捶(僕歩)、双関鉄門(虚歩)、古樹盤根(歇歩)の五歩(基本の歩形)を、時間をかけて行いました。

広い場所を基本動作で行ったり来たり。地味に疲れますが、ナイターのライトが照らす中、夜風を感じながらの練功は気分爽快です。

その後はいつも通り、いくつかの組に分かれて套路や武器の練功。

この日から入会した新同学のUさんは、上田教練から柔功(柔軟)や、踢腿(足上げ)などの手ほどきを受けていました。入門編であり、かつこれから学ぶものの基礎となる重要な部分なので、上田教練の指導も懇切丁寧です。Uさんも普段やらないような初めての動きで大変そうでしたが、よく頑張って教練の動きを真似ていました。

月に一度の格手(実用法)講習を受けている人たちは、やはりひとつひとつの動作に対する意識が変わってきています。「なぜ套路でこういう形を取らなければならないのか」。逆に「套路や基本のこの動作は、実用の動作とどう関連があるのか」等々。お陰で套路の研究にも身が入ってきている様子です。

練功後、駅前の中華屋さんで晩ご飯。汗を流した後のビールがとても美味しかったです。

練功日誌 6月16日・武術班

外は雨。湿度が高く、少し動くとじっとりと汗をかく蒸し暑さでした。
こういう気候は一番体調を崩しやすいので注意が必要です。練功中は適時休息をとり、よく水分を補給するように心掛けましょう。

練功はまず初めに全体で柔功。弓歩圧腿・僕歩圧腿・正圧腿・側圧腿・前伏・劈叉(開脚)とじっくりと筋を伸ばし関節を開きます。そこから小武功(内功)を練り、踢圧腿(その場足挙げ)、馬歩衝拳、十字捶と突き技を練って終わり。この一連のメニューが最近のブームです。これで正味10~15分くらい。常日頃これをやっておけば、いざという時すぐに全力で動ける身体になります。

それ以降はいくつかの組に分かれて練功。

先月に入った新同学は、架勢と突きの続き。全身を梢節・中節・根節に分ける「三節」という考え方を用い、立ち方から動作(ここでは突き)まで、実際に受け手を打ったりしながら力の具合を確認し、じっくりと身体に染み込ませていきます。

後半は中級クラス全体で陸合拳。この拳は二人で攻防を行う対打と呼ばれる套路です。動作のかたち、順番は予め決まっていますが、逆にその中で力加減・距離・速度・タイミングなどをシビアに測っていきます。ひとりで行う套路で養った力と感覚を、相手を前にしてきちんと発揮できるかが問われるところです。

その他の時間は各々でやりたい拳や武器を練ったり、相手を見つけて技の研究など。「各々が工夫して練功環境を作り上げていく」というコンセプトは、徐々に浸透してきているようです。

格手講習 5月20日

今回、前半は教練が受け手をつとめました。相手が変わるとまた感覚も変わるもので、各人の動きにも変化が見られました。

現段階では基本的に私か教練が受けを取っています。第一に安全のため。そして少林拳のベースとなる、典型的な攻防原則を、味わい、身に染み込ませて欲しいからです。しかしいづれは学生同士の散手も行ってみたいと思っています。

そのためにもまずは拳のコントロールを徹底しないといけません。拳のコントロールが出来ると言う事は、相手がしっかりと見えていると言う事。相手が見えているという事は、「正」がしっかりと保たれてるという事。「正」が保たれれば、防守が容易であるという事。

防守に自信があれば、進攻にも確信が持てる。結局、全ては連鎖して、互いに保証し合っているのですね。

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●六道輪廻図:連鎖・因果関係と言っても、ここまでハードなのは困りますが。

総じて4月に行った講習の時に比べ、部分部分で研究・鍛練の形跡が見られました。攻防の動作も徐々に個性化し、綺麗に相手の攻撃を「接(キャッチ)」したり、技を決める場面もちらほら見られました。こういう進歩が見られた人は共通して「正」が改善されて来ています。

と言うことは……。後はまた各々研究して下さい。

工夫

ここしばらく、定例練功会で「工夫」という事についてよく言っています。

同じ毎週土曜日に集まって二時間ちょっとの練功時間。ただ単に号令に従ってメニューをこなすだけでは勿体ない。また、全体練習以外の時間もただ自分の練功内容を繰り返すだけなら普段一人でも出来ます。

せっかく同門が集まって、その中には様々な体力、年齢、特性を持った師兄弟(兄弟弟子)がいるのですから、それを活用しない手はありません。


そんな話をしていた所、昨日の練功会では一部ではあるものの各々「工夫」して練功時間を使おうという流れが出てきていました。

「靠(体当たり)」や「黒虎掏心」、「推掌」等の相手を実際に打つ功法を練る組、陸合拳対打を練る組、眉斉棍の套路動作を検討する組、打靶(ミット打ち)を行う組……。そこ此処で何人かずつ集まって試行錯誤している姿が見られました。

まだまだ内容も定まってはいないし、検討の仕方も浅いですが、これから毎回継続いけば、段々と深い部分の「気づき」、「収穫」が得られるようになってくると思います。

この流れは是非今後とも続けていきましょう。

格手講習

日曜日の格手講習の感想。

●よかった点
条件付き自由攻防については、当初に比べれば随分と慣れてきた様子。何をやっていいかモタモタする場面はかなり減った。

自分なりの技を試みようという動きがちらほら見られた。当講習は「検証の場」でもあるので、大いにやって得意技を身につけて欲しい。

●課題とする点
進攻時、防守時共に相手がよく見えていない。「正、頂、沈」が保てていないのが原因。簡単に言えば体勢が崩れているから。

攻防の打ち合いについては慣れて動けるようになってきたものの、根本的な動作の質について先月からの進歩があまり見られない。

***

普段の套路・基本功で練った成果(「正、頂、沈」等の動作原則はその代表例)を格手で活かす。逆に格手で検証して得た感覚を套路にフィードバックする。こういった「システム」を早く各々の中で確立する事が必要だと思います。これが出来るようになると普段の練功が俄然楽しくなってきます。

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久々の

ここのところ公私ともにばたばたしており、久しぶりの更新です。

今日は水曜、読売文化センター荻窪の「中国嵩山少林拳」講座。体験者があったので、丁度良い機会なので基本の再確認に多く時間を割きました。

今日やって伝えかたったのは「全体を貫く基本的な原則がある」という事。

武術の毎回の練功で、もちろん個々の動きの形・速度や力を高めていく事は大切ですが、もっと大切なのはその根底に流れる「基本原則=ルール」を見つけて身に付ける事です。

例えば、少林拳で一番要求される基本原則のひとつである「正」。これはごくごく簡単に言えば、「真っ直ぐである」という事。骨盤を真っ直ぐに立て、その上に腰、胸、頭が一番自然な状態で乗っかることの出来るイメージです。

この要求を普段の練功で、まず「架勢」という立ち方の練習で確認していきます→次に同じ動作を左右繰り返し移動しなが行う「単練」でもこの状態を保ち→「套路」での連続して様々な動きを行う中でもこれが体現出来るようになって……と続いていきます。

その他の武様々な武器術でもそうでうし、相手と自由な攻防を行う「格手(散手)」では、これが非常に大切な要素となってきます。


以上のように、全ての練功に一貫する原則を理解すると、「どれかを練れば、他の内容全部の底上げになる」事になり、こういった練習システムが中国武術の特長的なな部分ではないかと思っています。

……こんな感じで今日の荻窪の練功は進められました。こうして書くと何だかややこしいですが、実際は動きが伴うので、もっと単純かつ具体的で理解しやすかったと思います。

重要なのは「全体を貫く基本的な原則がある」事を認識して練功する事です。そういう意味では、実は準備体操や遊びのような補助練習にも、しっかりと大切な武術の要素が入っているのです。

格手(散手)講習

月いちの格手講習。

今日は新しい内容は控えめにして、今までやった内容の運用を重点的に練りました。

歩法と基本招勢の後、学生(生徒)同士の散手。攻め手は受け手に「見させて」、「受けさせる」速度での攻防。受け主体の練習であると同時に、攻め手は招勢の組み立ての研究の意味もあります。

後半は教練を相手にして、やや積極的な攻防の訓練。

ここに来て、段々と各人の攻防に於ける特性が明らかになってきました。これは始めに基本原則、即ち「法」をしっかり練り込んできた成果であると言えます。

●反省点
教練が学生を相手にする時、「功」、「妙」ばかりで応じてしまう点。これは自戒の意味もあるのだが……。連続して何人も相手をしているとついつい横着して、「元も子もない」手で斬り捨ててしまうことがしばしば。武術的にはそれが正しいけれど、それでは相手が伸びない。

経験として速度・力量等の功夫が長じているのは当たり前。学生の知らない技を知っているのも当たり前。それよりも現時点で彼らが正に練っている歩法、招勢などの「法」でもって、学生の意識を引き出し・導くような散手を心がけたい。


●伝統少林拳のオープン講習会を行います!詳細はリンクから。
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梅花剣

昨日は三鷹練功班で梅花剣を教えました。

普段は専ら棍ばかりを練っている当会に於いて、初めての剣学習者です。

この梅花剣は、剣ならではの細やかな操法と同時に少林拳らしい直接的な攻防技術を含んだ、なかなかに味わいのあるよい套路です。

刃筋を効かせてばさっと振れば斬れる刀と違い、剣は武器を持っていない手とのバランス、剣の重心の把握、手首の用い方、手の内の霊活(持ち手の変化)等々、細々とした要求があって初めての人には結構難しい武器であると思います。

しかし複雑で難しい分、徒手での手法にも通じる部分や、他の武器にも転用出来る技術があったりと、練り込んでいくと面白い気づきの多い武器でもあります。

この梅花剣は呂学礼老師から王宗仁師父に伝わったものです。他ではこの剣は見たことがないので、現在ではおそらく師父だけが保持しているのではないかと思われます。

こういった貴重な文化財産、大切に次の世代に伝えていきたいものです。これからも一歩一歩、確実に……。さしあたり、今教えている人にしっかりと伝授していきます。

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向かって右が呂学礼老師(1908~1989)。左が王宗仁師父(若い!)。少林寺の方丈室前にて。こうして世代を越えて技藝は伝わっていきます。

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